令和3年中の定例会議開催概要
公安委員会定例会議(第7回)の開催状況
- 日 時
令和3年3月10日(水)
午後1時30分 〜 午後5時00分
- 出席者 曽我部委員長、渡部委員、増田委員
本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長
- 議事の概要
増田委員説示
二十四節気の一つ「啓蟄」は、今年は3月5日から始まり、列車の車窓から眺める風景に春を感じることができるようになりました。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず…」と始まる徳川家康の遺訓は、徳川光圀の「人のいましめ」を参考に作られたものですが、家康は75歳まで、光圀は73歳までと当時(1600年代)としては長寿を全うしました。
また、江戸時代の儒学者貝原益軒は、83歳で長寿を全うするための「養生訓」を出しています。この養生訓には、大食しないこと、熱い湯に入らないこと、酒は少量をたしなむことなど、高齢者が人生を楽しむための養生の方法が数多く記されています。京都の小児科医で90歳まで生きた松田道雄は、養生訓を現代語に訳し、今でも十分有用だと高く評価しています。
今年退職される皆さんは、養生しながらこれからの人生を楽しんでいただきたいと思います。併せて、これから組織を担う若い人に対しては、「人生は長く、短距離競走ではない。一度や二度の失敗でくじけず、焦らずにじっくりと前に進んでいくことが大事だ」と教えていただきたいと思います。
決裁事項
- 公安委員会定例会議の会議録
総務室から、令和3年第6回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
- 個人情報開示請求にかかる部分開示
総務室から、個人情報開示請求にかかる部分開示(2件)について伺いがあり了承した。
- 公安委員会宛て苦情申出の受理
総務室から、公安委員会宛て苦情申出の受理について伺いがあり了承した。
- 公安委員会宛て苦情申出書に対する回答
総務室から、公安委員会宛て苦情申出書に対する回答について伺いがあり了承した。
- 愛媛県警察の交番等の名称、位置及び所管区に関する規則の改正
警務部から、愛媛県警察の交番等の名称、位置及び所管区に関する規則の改正について伺いがあり了承した。
- 愛媛県公安委員会審査請求手続規則の一部改正
警務部から、愛媛県公安委員会審査請求手続規則の一部改正について伺いがあり了承した。
- 愛媛県警察における警察用航空機の非稼働時における援助に関する協定及び申合せの締結
生活安全部から、愛媛県警察における警察用航空機の非稼働時における援助に関する協定及び申合せの締結について伺いがあり了承した。
- 令和3年度少年指導委員の委嘱
生活安全部から、令和3年度少年指導委員の委嘱について伺いがあり了承した。
- 愛媛県特殊詐欺等撲滅条例施行規則の制定
刑事部から、愛媛県特殊詐欺等撲滅条例施行規則の制定について伺いがあり了承した。
- 愛媛県道路交通規則の一部改正
交通部から、愛媛県道路交通規則の一部改正について伺いがあり了承した。
- 審査請求の審理経過及び裁決
交通部から、審査請求の審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。
- 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞
交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果20件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。
報告事項
- 器物損壊事件被疑者の逮捕
刑事部長から、器物損壊事件被疑者の逮捕について報告があった。
委員から、
◇ |
素早い立ち上がりと関係機関の連携がスピード検挙につながったものと思う。引き続き、関係機関との連携を取りつつ、県民の安全安心の確保に努めていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和3年春の全国交通安全運動の実施
交通部長から、令和3年春の全国交通安全運動の実施について報告があった。
委員から、
◇ |
今日も、警察官が横断歩行者を丁寧に誘導している姿を見て安心した。交通安全に関しては、声掛けだけでも県民の意識の向上につながると感じている。 |
◇ |
横断歩道とまろうキャンペーンなど、各種取組を推進し、交通事故発生件数の更なる減少を図っていただきたい。 |
との発言があった。
- 新型コロナウイルス感染症対策の取組状況
警備部長から、新型コロナウイルス感染症対策の取組状況について報告があった。
委員から、
◇ |
新型コロナウイルス感染症への備えを万全にしていただきたい。 |
との発言があった。
- 苦情の受理及び処理状況
総務室から、苦情の受理及び処理状況(令和3年2月末)について報告があった。
- 監察案件に関する報告
警務部から、監察案件に関する報告があった。
- 大麻取締法違反事件被疑者の検挙
刑事部から、大麻取締法違反事件被疑者の検挙について報告があった。
その他
- 本部長から、「今春、退職される皆さんの益々の御活躍を祈念するとともに、委員説示のとおり、今後の県警察を担う若手職員の指導教養を更に充実させていきたい」との発言があった。
公安委員会定例会議(第6回)の開催状況
- 日 時
令和3年3月3日(水)
午後1時30分 〜 午後5時00分
- 出席者 曽我部委員長、渡部委員、増田委員
本部長、警務部長、首席監察官、交通部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長、生活安全企画課長、組織犯罪対策課長、公安課長
- 議事の概要
渡部委員説示
沈丁花の香りが漂う季節となりました。この時期は、卒業式やお別れ会があり、若干の寂しさを感じることもありますが、皆さんの次のステップでのご活躍を祈念しエールを送りたいと思います。
先日、ニュースでアンガーマネジメントの特集をしていました。これは、人間誰しもが持つ怒りの感情と上手に付き合う方法であり、1970年代にアメリカで提唱されたとのことです。
怒りとは、自分を守るために出る感情であり、悔しさやおそれ、いらだちなどといった感情が複雑に絡み合い、自分が耐えられる枠を超過した時に表見するものですが、これらの感情を外に出さなければ、メンタル面で不調をきたす場合もあるようです。ただ、感情の出し方次第では、パワハラとなったり、信用を失ったりすることにつながりかねません。
また、怒りを抑える方法については、@イライラした時には6秒間我慢すること、A不必要な「…すべき」というこだわりを手放すこと、B仕方のないことは割り切って忘れることの3点が有効です。
異動等となり、新たな環境の下、様々なストレスに直面し、怒りの感情を覚えることもあろうかと思いますが、上手くコントロールしていただきたいと思います。
決裁事項
- 公安委員会定例会議の会議録
総務室から、令和3年第5回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
- 愛媛県警察本部組織規則等の改正
警務部から、愛媛県警察本部組織規則等の改正について伺いがあり了承した。
- 令和3年度組織別定数の策定
警務部から、令和3年度組織別定数の策定について伺いがあり了承した。
- 緊急通行車両等及び規制除外車両の事前届出・確認手続等運用要領の制定
交通部から、緊急通行車両等及び規制除外車両の事前届出・確認手続等運用要領の制定について伺いがあり了承した。
報告事項
- 令和2年情報公開・個人情報開示の請求状況
総務課長から、令和2年情報公開・個人情報開示の請求状況について報告があった。
- 令和3年度警察官の採用募集活動
警務部長から、令和3年度警察官(大学卒)の採用募集活動について報告があった。
委員から、
◇ |
警察の業務等について、受験者がイメージできるような広報等に努めていただきたい。 |
との発言があった。
- 「番町地区みかじめ料等縁切同盟」結成式の開催
組織犯罪対策課長から、「番町地区みかじめ料等縁切同盟」結成式の開催について報告があった。
委員から、
◇ |
暴力団排除に向け、様々な機会を活用していただきたい。 |
◇ |
不当な要求を断りやすい環境の整備について、引き続き進めていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年中の交通機動隊の活動状況
交通部長から、令和2年中の交通機動隊の活動状況について報告があった。
委員から、
◇ |
取締りにあたる白バイやパトカーが交通事故を起こさないよう十分に注意されたい。 |
◇ |
白バイの“見せる活動”などにより交通事故発生件数の低減等を図っていただきたい。 |
との発言があった。
- 愛媛県遊技業協同組合との災害等発生時における施設利用等に関する協定の締結
公安課長から、愛媛県遊技業協同組合との災害等発生時における施設利用等に関する協定の締結について報告があった。
委員から、
との発言があった。
- 人事案件
警務部長から、人事案件に関する報告があった。
- 損害賠償事案の知事専決処分
首席監察官から、損害賠償事案の知事専決処分について報告があった。
- 会計検査院による会計実地検査の実施予定
警務部から、会計検査院による会計実地検査の実施予定について報告があった。
その他
- 本部長から、「委員説示のとおり、アンガーマネジメントは重要と考えている。パワハラ等の絶無に向け、職員に意識の浸透を図っていきたい」との発言があった。
公安委員会定例会議(第5回)の開催状況
- 日 時
令和3年2月24日(水)
午後1時30分 〜 午後4時40分
- 出席者 曽我部委員長、渡部委員、増田委員
本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長
- 議事の概要
委員長説示
今日は、人事管理について話します。
昨年、ある会社に勤める技術者が退職しました。この方は、一言でいえば仕事のプロであり、常にパーフェクトな結果を出すと評判の高い人でした。先日、この方と話す機会があり、なぜそこまで完璧な仕事をすることができたのかと尋ねたところ、「まだ、入社3年目の10代のころ、加工ミスをして会社に損害を与えてしまい、そのためボーナスカットの処分を受けた。当時、本当につらく、二度と同じ思いはしたくなかったからである」などと言われました。この方は、会社を退職するまでの40年余にわたって、そのことを忘れずにいたようでした。
仕事を進めていく上では、様々なことが起こります。信賞必罰は、人事管理の上でも必要なことだと考えますが、特に、処分を受けた者は、いつまでも傷として残ってしまうということを忘れてはなりません。
警察においても、職員に対し何らかの処分を行う場合には、感情に任せることなく、その職員が納得し“次から気を付けよう”と考えることができるような対応を心がけていただきたいと思います。
決裁事項
- 公安委員会定例会議の会議録
総務室から、令和3年第4回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
- 審査請求案件にかかる裁決
総務室から、審査請求案件にかかる裁決に関する伺いがあり了承した。
- 禁止命令等実施報告
生活安全部から、禁止命令等実施に関する報告があり了承した。
- 店舗型性風俗特殊営業及び旅館業を営む者に対する不利益処分
生活安全部から、店舗型性風俗特殊営業及び旅館業を営む者に対する不利益処分に関する伺いがあり了承した。
- 愛媛県暴力追放推進センターに対する「令和元年度事業」にかかる監査結果の報告
刑事部から、愛媛県暴力追放推進センターに対する「令和元年度事業」にかかる監査結果の報告があり了承した。
- 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞
交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果28件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。
報告事項
- 令和3年2月定例県議会の開催日程
総務室長から、令和3年2月定例県議会の開催日程について報告があった。
- 令和2年中の警察相談受理状況
総務室長から、令和2年中の警察相談受理状況について報告があった。
委員から、
◇ |
相談も多く、なかなか大変ではあるが、中には事件につながるものもあることから、しっかりと見極めて対応をしていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年中におけるイノベーション関連事項の取組状況
警務部長から、令和2年中におけるイノベーション関連事項の取組状況について報告があった。
委員から、
◇ |
コロナ禍での各種対応の中にも、イノベーションにつながるものもあると考えている。積極的に進めていただきたい。 |
との発言があった。
- 在留外国人等安全対策への取組状況
警務部長から、在留外国人等安全対策への取組状況について報告があった。
委員から、
◇ |
在留外国人も増加しており、犯罪に巻き込まれることのないよう、対話等により意思疎通を図りつつ、各種取組を進めていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年度愛媛県警察拳銃射撃競技大会の開催
警務部長から、令和2年度愛媛県警察拳銃射撃競技大会の開催について報告があった。
委員から、
との発言があった。
- 令和2年度愛媛県警察サイバーセキュリティコンテストの実施結果
生活安全部長から、令和2年度愛媛県警察サイバーセキュリティコンテストの実施結果について報告があった。
委員から、
との発言があった。
- 運転免許センターにおける感染症対策
交通部長から、運転免許センターにおける感染症対策(繁忙期対策)について報告があった。
委員から、
との発言があった。
- 外国人技能実習生をめぐる諸問題
警備部長から、外国人技能実習生をめぐる諸問題について報告があった。
委員から、
◇ |
コロナ後を見据えた各種対応を想定していただきたい。 |
との発言があった。
- 人事案件
警務部から、人事案件に関する報告があった。 - 苦情の受理及び処理状況
総務室から、苦情の受理及び処理状況(令和3年1月末)について報告があった。 - 官製談合防止法違反等事件被疑者の逮捕
刑事部から、官製談合防止法違反等事件被疑者の逮捕について報告があった。
その他
- 本部長から、「信賞必罰は非常に難しい問題である。委員説示のとおり、処分は、人の人生に与える影響や、組織に与えるダメージ、県民の目線等、様々なことを熟慮しつつ、大所高所から判断し、しっかりと対応していかなければならない。そのためには、信賞必罰を行う側も、様々な意見を聞くことや、人間力を高める必要があると考えている」との発言があった。
公安委員会定例会議(第4回)の開催状況
- 日 時
令和3年2月10日(水)
午後1時00分 〜 午後4時00分
- 出席者 曽我部委員長、渡部委員、増田委員
本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長
- 議事の概要
増田委員説示
今年の愛媛県警察音楽隊の「ふれ愛コンサート」は、コロナ禍の影響により無観客で収録し配信される予定です。収録曲の一つ、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」は、クラシックの世界にジャズを持ち込んで成功した作品ですが、ガーシュウィンは、パリに滞在中、ラヴェルからクラシックの作曲技法を学ぼうとします。ところが、ラヴェルは、「あなたは既に一流のガーシュウィンなのだから、二流のラヴェルになる必要はない」と言ったそうです。
また、タンゴの革命児と言われたピアソラも、パリでナディア・ブーランジェにクラシックの作曲技法を学びますが、提出したクラシックの作品はすべて不合格、最後にタンゴの作品で認められたという話が残っています。“誰かのマネをするより、自分の得意な領域の能力を追求したほうがよい”ということではないでしょうか。
日本人にも、武満徹やゴジラの伊福部昭といった個性的な作曲家がいます。このような個性は、一朝一夕には身につかず、時間をかけて、必要なものを吸収した後に出てくるものだと思います。
警察においても、職員一人一人が自らの成長に向け研鑽を続けることと併せて、若手職員に対し、最初から個性を伸ばすというより、今の時代の要請にも配意しつつ、まずは基本からしっかりと身に付けさせ、立派な職員に育てることによって、おのずからその人の個性も確立され、その結果、より強い組織基盤を築くことができると思います。
決裁事項
- 公安委員会定例会議の会議録
総務室から、令和3年第3回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
- 公安委員会宛て苦情に対する回答
総務室から、公安委員会宛て苦情に対する回答について伺いがあり了承した。
委員から、
◇ |
各種警察活動の推進にあたっては、当事者等への配慮にも留意していただきたい。 |
との発言があった。
- 審査請求の申立て
警務部から、審査請求の申立てがあった旨報告があり了承した。
- 禁止命令等実施報告
生活安全部から、禁止命令等実施に関する報告(3件)があり了承した。
- 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞
交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果36件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。
報告事項
- ひめロールアドバイス集の作成
警務部長から、ひめロールアドバイス集の作成について報告があった。
委員から、
◇ |
女性が意見を出しやすい環境づくりを引き続き進めていただきたい。 |
◇ |
女性職員だけでなく、男性職員も読んで、意識を高めていってほしい。 |
との発言があった。
- 令和2年中の人身安全関連事案の取組状況
生活安全部長から、令和2年中の人身安全関連事案の取組状況について報告があった。
委員から、
◇ |
人身安全関連事案は、大きな事件に発展する前に、関係部署が連携し対応することが必要である。 |
との発言があった。
- 令和2年中のサイバー犯罪の現状と今後の対策
生活安全部長から、令和2年中のサイバー犯罪の現状と今後の対策について報告があり了承した。
委員から、
◇ |
サイバー犯罪もより悪質化、巧妙化していることから、しっかりと対応をしていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年中の高速道路交通警察隊の活動状況
交通部長から、令和2年中の高速道路交通警察隊の活動状況について報告があった。
- 監察案件に関する報告
警務部から、監察案件に関する報告があった。
その他
- 本部長から、「愛媛県警察は、身近な犯罪への対応や、女性職員が活躍するための施策等、様々な取組を積極的に行っている。また、各級幹部間の連携がよく取れていることも長所ではないかと感じている。委員説示のとおり、こうした長所を十分に活かし、また、改善すべきところは改善しつつ、県民の安全・安心の確保に努めていきたい」との発言があった。
公安委員会定例会議(第3回)の開催状況
- 日 時
令和3年2月3日(水)
午後2時00分 〜 午後4時10分
- 出席者 曽我部委員長、渡部委員、増田委員
本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長
- 議事の概要
渡部委員説示
新型コロナウイルス感染症は、昨年来猛威を振るい続けていますが、長い日本の歴史を振り返ると、人々は、様々な感染症に苦しめられてきたことが分かります。昨日は節分でしたが、節分に豆まきを行うのは、平安時代の鬼(疫病)を追い払う宮中行事の名残りとのことです。
日本の感染症との闘いの歴史が記載されている書籍によると、我が国は、感染症が流行するたび、古くは疫病封じの大仏建立や「まじない」を、江戸時代には隔離予防や、今でいう定額給付金の交付といった経済対策など、時代に応じた対策を講じており、これらは、当時の文学者等が様々な形で記録として残しています。
今年に入り、愛媛県警察でも、今治署において新型コロナのクラスターが発生しました。警察の業務は、不特定多数の人との接触も多く、また、仕事の特殊性などから、感染リスクも高いと思いますので、警察ならではの感染症対策をしっかりと行っていただきたいと思います。
併せて、一連の対応状況等を今後の教訓とする必要があるのではないかと考えます。
決裁事項
- 公安委員会定例会議の会議録
総務室から、令和3年第2回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
- 自動車運転免許技能試験官の指定
交通部から、自動車運転免許技能試験官の指定について伺いがあり了承した。
報告事項
- 令和2年度第2回警察署協議会の開催状況
総務室長から、令和2年度第2回警察署協議会の開催状況について報告があった。
委員から、
◇ |
昨年4月以降、2署の警察署協議会に参加したが、いずれも活発な討議がなされていた。引き続き、各署の警察署協議会に出席していきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年度総合監察等の実施結果
首席監察官から、令和2年度総合監察等の実施結果について報告があった。
委員から、
◇ |
会社においては、同じ間違いが繰り返し起こるような場合、“気をつけてやらなければならない”と指導することは大事であるが、それ以上に“気をつけなくともできる方法を見出す”ことが必要であると考えている。警察においても、見直すべきはしっかりと見直しつつ、業務を進めていただきたい。 |
◇ |
良好な施策にも目を向け、それをプラス面に活かすことも検討していただきたい。 |
との発言があった。
- 令和3年度当初予算の概要
警務部長から、令和3年度当初予算の概要について報告があった。
- 令和2年度交通事故防止研修会の開催状況
警務部長から、令和2年度交通事故防止研修会の開催状況について報告があった。
委員から、
◇ |
事故の中には、もう少し気を付けていれば防ぐことができるものもある。技能訓練を反復継続して行うことと併せて、運転者、同乗者とも安全確認を徹底するよう指導していただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年中における刑法犯認知・検挙状況
生活安全部長及び刑事部長から、令和2年中における刑法犯認知・検挙状況について報告があった。
◇ |
認知件数も減少している。引き続き、犯罪の未然防止及び発生時の迅速的確な対応に努めていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年中の機動隊活動概況
警備部長から、令和2年中の機動隊活動概況について報告があった。
◇ |
日頃の訓練を徹底しつつ、有事に備えていただきたい。 |
との発言があった。
- リモート形式による警察署長会議の開催結果
総務室から、リモート形式による警察署長会議の開催結果について報告があった。
- 被疑者取調べ監督の実施状況
総務室から、被疑者取調べ監督の実施状況について報告があった。
その他
- 本部長から、「今治署の新型コロナ関係では、県警が一丸となり対応中である。委員説示のとおり、一連の対応を教訓として、全職員にしっかりと意識付けを図っていきたい」との発言があった。
公安委員会定例会議(第2回)の開催状況
- 日 時
令和3年1月27日(水)
午後2時00分 〜 午後6時00分
- 出席者 曽我部委員長、渡部委員、増田委員
本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、情報通信部長、総務課長、公安課長
- 議事の概要
委員長説示
昨年から続くコロナ禍など、先が見通せない状況が続いていますが、こんなときは、リーダーが前向きな気持ちをもって皆を引っ張っていくことが大事であると考えます。
私が会社の社長に就任したころ、暫くの間、業績が上がらず、気持ちが折れかけ、会社の忘年会で挨拶さえもできない雰囲気になったことがありました。そんな時、私の様子を心配してくれた古参の社員が、「皆で歌でも歌おう」と提案してくれ、皆が一緒になって、ある時代劇の人生の苦楽が表現されたテーマソングを歌い、それ以降、私の気持ちも吹っ切れるとともに、社員が一丸となるなど、歌に助けられたことがありました。
その後、私は、経営が苦しく、絶望感に押しつぶされそうになった時には、そのことを思い出し、「絶対に良くなるから頑張ろう」と自らと社員を鼓舞し続けたところ、徐々に経営が上向いていきました。
苦境が続くときにこそ、数年後に、ある歌のフレーズにもあるように“あんな時代もあった”と振り返ることができるよう、上に立つ者がリーダーシップを発揮し、皆をまとめ上げ、一丸となって乗り切っていきましょう。
決裁事項
- 公安委員会定例会議の会議録
総務室から、令和3年第1回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
- 公安委員会宛て苦情申出の受理
総務室から、公安委員会宛て苦情申出の受理(2件)について報告があり了承した。
- 公安委員会宛て苦情申出書に対する回答
総務室から、公安委員会宛て苦情申出書に対する回答(2件)について伺いがあり了承した。
- 公文書公開請求にかかる部分公開
総務室から、公文書公開請求にかかる部分公開について伺いがあり了承した。
- 公安委員会の服務の宣誓に関する条例の一部改正
総務室から、公安委員会の服務の宣誓に関する条例の一部改正について伺いがあり了承した。
- 行政手続における押印等の取扱いに係る関係規則等の整備
警務部から、行政手続における押印等の取扱いに係る関係規則等の整備について伺いがあり了承した。
- 財務等に関する監査結果報告
警務部から、財務等に関する監査結果にかかる改善措置の報告等があり了承した。
- 実地監査の実施結果
警務部から、実地監査の実施結果について報告があり了承した。
- 飲食営業を営む者に対する不利益処分
生活安全部から、飲食営業を営む者に対する不利益処分の実施について伺いがあり了承した。
- 猟銃等の所持許可の取消処分に係る審査請求の審理経緯及び裁決
生活安全部から、猟銃等の所持許可の取消処分に係る審査請求の審理経緯及び裁決について報告があり了承した。
- パブリックコメントの実施結果
刑事部から、パブリックコメント(愛媛県特殊詐欺等撲滅条例(案))の実施結果について報告があり了承した。
- 愛媛県特殊詐欺等撲滅条例の制定
刑事部から、愛媛県特殊詐欺等撲滅条例の制定について伺いがあり了承した。
- 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞
交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果34件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。
報告事項
- 令和2年中の苦情の受理及び処理状況
総務室長から、令和2年中の苦情の受理及び処理状況について報告があった。
委員から、
◇ |
丁寧な対応により、警察への信頼をより高めていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和3年度組織改編の概要
警務部長から、令和3年度組織改編の概要について報告があった。
委員から、
◇ |
引き続き、活動しやすい環境づくりを進めていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年度第3四半期における随時監察実施結果
首席監察官から、令和2年度第3四半期における随時監察実施結果について報告があった。
委員から、
◇ |
小さなことの積み重ねが、大きな結果を招くこともある。継続した指導教養を行っていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年中の特殊詐欺の現状と抑止対策
生活安全部長から、令和2年中の特殊詐欺の現状と抑止対策について報告があった。
委員から、
◇ |
特殊詐欺の手口は日々巧妙化している。引き続き、素早い広報に努めていただきたい。 |
◇ |
水際阻止率を引き続き高くするよう努めていただきたい。 |
との発言があった。
- 令和2年中の110番通報受理状況
生活安全部長から、令和2年中の110番通報受理状況について報告があった。
- 『「まじめえひめの停止率」〜まずは全国平均〜』シンボルマーク感謝状贈呈式の開催予定
交通部長から、『「まじめえひめの停止率」〜まずは全国平均〜』シンボルマーク感謝状贈呈式の開催予定について報告があった。
委員から、
◇ |
シンボルマークをしっかりと活用して、事故防止につなげていただきたい。 |
との発言があった。
- 新型コロナウイルス感染症対策の取組状況
公安課長から、新型コロナウイルス感染症対策の取組状況について報告があった。
- 監察案件に関する報告
警務部から、監察案件に関する報告があった。
- 不利益処分に係る聴聞の実施
生活安全部から、店舗型性風俗特殊営業及び旅館業を営む者に対する不利益処分に係る聴聞の実施について報告があった。
- 令和2年中における繁華街・歓楽街総合対策の推進
刑事部から、令和2年中における繁華街・歓楽街総合対策の推進について報告があった。
委員から、
◇ |
しっかりと対策を行っていただいている。引き続き、安全・安心な街づくりに向けて各種対策を推進させてほしい。 |
◇ |
店が不当要求等を断りやすい環境づくりを引き続き進めていただきたい。 |
との発言があった。
その他
- 本部長から、「委員説示のとおり、今治署の新型コロナ関係では、署長が先頭に立って対応しているところである。この状況を皆で乗り越えるべく、県警が一丸となり、組織を挙げてのバックアップを行っていきたい」との発言があった。
公安委員会定例会議(第1回)の開催状況
- 日 時
令和3年1月13日(水)
午後1時40分 〜 午後4時40分
- 出席者 曽我部委員長、渡部委員、増田委員
本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長、公安課長
- 議事の概要
増田委員説示
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、交通事故や特殊詐欺の発生件数が前年と比較して減少しました。今年はさらに減らすために、徹底した分析による対策を講じることに加え、人が陥りがちな「自分は事故に遭わない。特殊詐欺被害に遭わない」という思い込みを変えてもらうよう、工夫を凝らした情報発信が必要であると考えます。
松山出身の俳人高浜虚子は、「去年今年貫く棒の如きもの」という句を詠んでいますが、新型コロナの猛威が去年今年を貫いて様々なところに影響を及ぼしています。こうした中でも、我々の仕事は何ら変わりませんし、今、すべきことは、目の前の仕事をきちんとこなすことと、感染しないよう努力することではないでしょうか。
令和2年は、ベートーヴェンの生誕250年でした。代表曲の一つに、交響曲第9番(第九)があります。この第九は日本でも好まれ、コロナ禍においても、演奏を絶やしたくないとの熱意を持つ人々が、歌手の人数を減らしたり、パート別に録画や録音をしておいて一つにつなぎ合わせたりするなど、工夫した形で演奏を続けています。
我々は、コロナ禍で多くのものを失いました。失ったものの中で、取り戻し残すべきもの、残す必要がないもの、それぞれをよく考えて、新しいやり方など、何がベストかしっかりと検討し、業務を進めていただきたいと思います。
決裁事項
- 公安委員会定例会議の会議録
総務室から、令和2年第32回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
- 愛媛県公安委員会委員の服務の宣誓に関する条例の一部改正
総務室から、愛媛県公安委員会委員の服務の宣誓に関する条例の一部改正について伺いがあり了承した。
- 公安委員会宛て苦情申出書に対する回答
総務室から、公安委員会宛て苦情申出書に対する回答について伺いがあり了承した。
- 審査請求の申立て
警務部から、審査請求の申立てについて報告があり了承した。
- 禁止命令等実施報告
生活安全部から、禁止命令等実施報告があり了承した。
- 公安委員会表彰の推薦
交通部から、公安委員会表彰(感謝状)の推薦について伺いがあり了承した。
- 愛媛県警察関係事務手数料条例の一部改正
交通部から、愛媛県警察関係事務手数料条例の一部改正について伺いがあり了承した。
報告事項
- 令和3年春季人事異動の日程
警務部長から、令和3年春季人事異動の日程について報告があった。
- 令和2年中の交通事故発生概況
交通部長から、令和2年中の交通事故発生概況について報告があった。
委員から、
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高齢者対策と横断歩行者対策に注力していただきたい。 |
◇ |
効果的な広報と併せて、関係機関との連携を密にしつつ、交通事故の抑止に努めていただきたい。 |
との発言があった。
- 交通重大事故抑止3か月対策の実施
交通部長から、交通重大事故抑止3か月対策(第1期)の実施について報告があった。
委員から、
◇ |
皆の交通安全意識の高揚を図る取組を推進していただきたい。 |
◇ |
歩行時等の反射材の着用や自転車のヘルメット着用に関する意識付けを図っていただきたい。 |
◇ |
横断歩道における事故抑止と速度超過車両に対する徹底した指導取締りなど、各種対策を進めていただきたい。 |
との発言があった。
- 県警における新型コロナウイルス感染症対策の取組
警務部長及び公安課長から、県警における新型コロナウイルス感染症対策の取組について報告があった。
委員から、
◇ |
過去の殉職事案には、疫病対応中にり患した警察官もいたことから、感染症対策には万全を期していただきたい。 |
との発言があった。
- 機動隊家族交流会の実施結果
公安課長から、機動隊家族交流会の実施結果について報告があった。
委員から、
◇ |
警察官の業務について、家族の理解を得る意味でもよい取組であった。 |
との発言があった。
- 初任科生卒業式の実施
警察学校長から、初任科生卒業式の実施について報告があった。
- 監察案件に関する報告
警務部から、監察案件に関する報告があった。
- 人事案件に関する報告
警務部から、人事案件に関する報告があった。
- 苦情の受理及び処理状況
総務室から、苦情の受理及び処理状況(令和2年12月末)に関する報告があった。
その他
- 本部長から、「署において、県警察で初めての新型コロナ陽性者が出たが、軽度の接触者も含めて幅広く自宅待機とするとともに、手厚い応援を出すなど、治安に間隙を生じさせない対策を取っている。新型コロナ対策では、引き続き、職員が体調不良時等に報告しやすい環境づくりに努めていきたい」、「委員説示のとおり、コロナ禍の今をイノベーションの機会と捉え、新しい取組等について考え続けていきたい」との発言があった。
- 警務部長から、令和2年度観閲式の中止について、総務室長から、警察署長会議の開催方法の変更について報告があった。
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