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令和元年(平成31年)中の定例会議開催概要

公安委員会定例会議(第32回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年12月18日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時15分

  2. 出席者 曽我部委員長、増田委員、渡部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 2015年9月、持続可能な社会を世界レベルで実現するために国連サミットで国際社会共通の目標「エス・ディー・ジーズ(SDGs:持続可能な開発目標)」が定められ、エネルギーの確保、貧困の撲滅、気候変動への対応など17の目標を掲げ、2030年までの達成を目指している。
 こうしたなか、外国のある少女の発言への大国のリーダーの対応が話題となった。また、最近、いじめを受けた児童の作文を教室に張り出していた教諭に関する報道を見て、いずれも大人としての相手に対する対応や良識ある判断ができておらず、こうしたことから、全体的に大人としての判断の質が落ちていると感じる。
 様々な人達と関わり合いを持ちながら職務を遂行する警察職員は、いろいろな事件や事案に対し、きちんとした判断ができるよう、相手の話をよく聴く耳を持つことや良識を学ぶことがとても必要である。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第31回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 警察署協議会委員の解職申請について
     総務室から、警察署協議会委員の解職申請について伺いがあり了承した。
  3. 不利益処分の実施について
     生活安全部から、猟銃所持許可の取消処分について伺いがあり了承した。
  4. 交通規制の実施について
     交通部から交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  5. 審査請求に係る審理経過及び裁決について
     交通部から、審査請求があった運転免許の更新処分に係る審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。
  6. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果19件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 令和元年12月定例県議会の開催結果について
     総務室長から、令和元年12月の愛媛県定例県議会の開催結果について報告があった。
  2. 令和2年度組織改編の概要について
     警務部長から、令和2年度の組織改編の概要について報告があった。
  3. 社会の変化に適応する警察運営に向けた取組について
     警務部長から、今後の社会の変化に適応する警察運営に向けた取組について報告があった。
  4. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関する報告があった。
  5. 少年の行方不明事案への対応状況について
     生活安全部長から、少年の行方不明事案への対応状況について報告があった。
  6. 「110番の日」広報行事の実施予定について
     生活安全部長から、令和2年「110番の日」の広報行事の実施予定について報告があった。
  7. 業務の合理化の推進について
     刑事部長から、業務の合理化の推進状況について報告があった。
  8. 薬物事犯の検挙について
     刑事部長から、薬物事犯の検挙について報告があった。
  9. 適正捜査に向けた取組の推進状況について
     刑事部長から、適正捜査に向けた取組の推進状況について報告があった。
     委員から、
     通常逮捕状請求時に捜査幹部によるチェック機能を強化するための施策や、各幹部に対する巡回指導の実施などが進捗しているのは理解した。今後も具体的対策を進めてほしい。
    適正捜査に向けた施策を積み重ねていく中で、その取組状況を県民に理解してもらうことが大切である。
    人と人との関わりのなかで職務を執行する警察職員には、今後も人権教育を取り入れることが不可欠であると感じている。
    との発言があった。
  10. 国税庁長官感謝状の受賞について
     刑事部長から、事件検挙に伴う課税通報に対する国税庁長官からの感謝状の受賞について報告があった。
  11. 交通死亡事故抑止対策について
     交通部長から、令和2年の交通死亡事故抑止対策の案について報告があった。
  12. 苦情の受理及び処理状況について
     総務室から、令和元年11月末における苦情の受理及び処理について報告があった。
  13. 愛媛県警察運営目標について
     警務部から、令和2年の愛媛県警察運営目標の設定等について報告があった。
  14. 警察職員の任用について
     警務部から、警察職員の任用について報告があった。
  15. 犯罪被害者等早期援助団体からの届出の受理について
     警務部から、犯罪被害者等早期支援団体からの書類の変更に係る届出について報告があった。
  16. 審査請求の申立てについて
     警務部から、個人情報開示請求の部分開示決定に対する審査請求の申し立てについて報告があった。
  17. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー規制法等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。

公安委員会定例会議(第31回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年12月4日(水)
    午後1時30分 〜 午後4時00分

  2. 出席者 曽我部委員長、増田委員、渡部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

増田委員説示

 人種差別が日常的であった1960年代アメリカで、黒人ピアニストとその運転手兼用心棒を務める白人との演奏ツアーを描いた映画“グリーンブック”や、男女平等を求めて裁判に挑み、のちに連邦最高裁判所の史上二人目の女性判事となる弁護士を描いた映画“ビリーブ”など、実話を基に人権について考えさせられる映画がある。
 また、ハーパー・リーの“アラバマ物語”は、1930年代のアメリカ南部で、無実の黒人男性を弁護することとなった白人弁護士の活動や、その家族の葛藤と周りの人種偏見者らとの戦いを描いた小説で、映画にもなっている。原作には、こうした出来事を通じて“相手の立場で考えられるようになるまでは、本当にその人を理解することはできない。”という言葉が二度出てくる。
 県警察がいろいろな人と関わりながら活動をしていく上で、その言葉の意味するように、常に相手の立場を理解しようとする意識を持つことが、いつの時代も信頼と理解を得るためには大切であると感じる。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第30回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 犯罪被害者等早期援助団体の事業規程の改正について
     警務部から、犯罪被害者等早期援助団体の事業規程の改正について伺いがあり了承した。
  3. 風俗営業等事務取扱要領の制定について
     生活安全部から、風俗営業等事務取扱要領の制定について伺いがあり了承した。
  4. インターネット異性紹介事業事務取扱要領の制定について
     生活安全部から、インターネット異性紹介事業事務取扱要領の制定について伺いがあり了承した。
  5. 法律施行細則及び規則の一部改正について
     交通部から、愛媛県自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律施行細則及び愛媛県確認事務の委託の手続等に関する規則の一部改正について伺いがあり了承した。
  6. 公安委員会認定審査要領の策定について
     交通部から、令和2年度安全運転管理者等講習業務委託に係る公安委員会認定審査要領の策定について伺いがあり了承した。
  7. 公安委員会認定審査要領の策定について
     交通部から、令和2年度パーキング・チケット発給設備の管理等の業務委託に係る公安委員会認定審査要領の策定について伺いがあり了承した。
  8. 公安委員会認定審査要領の策定について
     交通部から、令和2年度運転免許関係事務委託にかかる公安委員会認定審査要領の策定について伺いがあり了承した。
  9. 審査請求に係る審理経過及び裁決について
     交通部から、審査請求があった放置違反金返納命令処分に係る審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関する報告があった。
  2. 適正捜査に向けた取組の推進状況について
     刑事部長から、適正捜査に向けた取組の推進状況について報告があった。
     委員から、
     県警察が適正捜査に向け、チェック機能の強化などいろいろな施策を実施していることは理解した。再発防止に取組んでいる中で現場の実態を知りたいので、改善点、問題点など、今後も報告してほしい。
    との発言があった。
  3. 繁華街・歓楽街総合対策の推進について
     刑事部長から、松山市番町地区における繁華街・歓楽街総合対策の推進について報告があった。
  4. 交通事故分析の高度化に向けた取組について
     交通部長から、交通事故分析の高度化に向けた取組(プローブ交通情報との連動)について報告があった。
  5. 中国四国管区内警察柔道・剣道大会の結果について
     警務部から、令和元年度中国四国管区内警察柔道・剣道大会の結果について報告があった。
  6. 不利益処分に係る聴聞の実施について
     生活安全部から、店舗型性風俗特殊営業者に対する不利益処分に係る聴聞実施の予定について報告があった。

その他

  1.  本部長から、「増田委員の説示にあったが、相手の立場を考えてこそ、はじめて相手方に効果的施策ができるという認識を全職員に共有させ、年末に向け、県民に示した県警の運営目標が達成できるよう組織一丸となって取組む。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第30回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年11月27日(水)
    午後2時10分 〜 午後5時00分

  2. 出席者 曽我部委員長、増田委員、渡部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 最近、厚生労働省のまとめた「職場でのパワーハラスメント防止の指針」が労働政策審議会で了承されたという報道があった。
 40年以上も前のことになるが、私が会社員として試作品の開発設計に携っていた時、当時の開発チームの責任者は、毎日のように上司にその開発が進んでいないことをなじられ、その結果、顔が“ムンクの叫び”のようにゆがんでしまった。その様を見て、どうなるんだろうと心配したが、開発が終わりチームは解散し、メンバーもそれぞれ違う部門に配属されて、1年くらいした時にその人の顔は元に戻っていた。私はあの状態が続いていれば、最悪の事態になったのではないかと思い、元気そうな顔を見て安心したことを覚えている。最近は、職場におけるパワハラの防止に関する意識も高まっており、経営者が集まる懇談会では、“あなたに苦しい思いをさせるためや怪我をさせるためにこの会社に入ってもらったわけじゃない。楽しく仕事をしてもらいたいから入ってもらったんだ。”というある社長の言葉に共感した。組織の幹部は、部下への言動には十分気をつけなければならず、それに加えて、中間管理職である部下がパワハラ等の問題を起こしていないかを注意して見ていなければならない。言葉は一度発してしまったら戻ってこないのだから、一言一言を大事にしなければならないということを肝に銘じて欲しい。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第29回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会苦情の回答について
     総務室から、公安委員会苦情にかかる回答について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 令和元年12月定例県議会の開催について
     総務室長から、令和元年12月定例議会の開催状況について報告があった。
  2. 令和2年愛媛県警察観閲式の開催方針について
     警務部長から、令和2年の愛媛県警察観閲式の開催方針について報告があった。
  3. 令和2年愛媛県警察運営目標(案)について
     警務部長から、令和2年愛媛県警察運営目標の設定案について報告があった。
     委員から、
     数値目標を掲げにくい犯罪が増えたことに対応した妥当な目標設 定だと思う。これからも被害者や犯罪を一人でも1件でも減らそうとする地道な活動を怠らないよう期待する。
    との発言があった。
  4. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関する報告があった。
  5. 訟務案件に関する報告について
     首席監察官から、訟務案件に関する報告があった。
  6. 損害賠償事案の知事専決処分について
     首席監察官から、損害賠償事案の知事専決処分について報告があった。
  7. 愛媛県警察通信指令競技会の開催結果について
     生活安全部長から、愛媛県警察通信指令競技会の開催結果について報告があった。
     委員から、
     職員らの冷静で適確な競技会での対応が報道されていたが、職員らの通信指令技術を向上していくための訓練は大切であり、実務においての冷静で適確な対応に繋げてほしい。
    との発言があった。
  8. 児童虐待事案の現状等について
     生活安全部長から、児童虐待事案の現状及び関係機関との合同対応訓練の実施状況について報告があった。
     委員から、
     県警察と関係機関との連携した訓練を県民に知ってもらうことは、児童虐待事案を防止するためにも大切である。
    との発言があった。
  9. 連続放火事件の検挙について
     刑事部長から、松山市内における連続放火事件の検挙について報告があった。
  10. 大麻栽培・密売事件の検挙について
     刑事部長から、宇和島市を拠点とする密売グループによる大麻栽培・密売事件の検挙について報告があった。
  11. センサー付スポットライト及び歩行者先出し信号の運用状況について
     交通部長から、センサー付スポットライト及び歩行者先出し信号の運用状況について報告があった。
  12. 倒壊ビルを想定した消防との合同訓練の実施について
     警備部長から、倒壊ビルを想定した消防との合同訓練の実施について報告があった。
  13. 取調べ適正化に向けた諸対策の推進状況について
     総務室から、取調べ適正化に向けた諸対策の推進状況について報告があった。
  14. 不利益処分に係る聴聞の実施予定について
     生活安全部から、猟銃等所持者に対する不利益処分に係る聴聞の実施予定について報告があった。
  15. 不正送金事犯の被害者防止対策の推進について
     生活安全部から、インターネットバイキングに係る不正送金事犯の被害防止対策の推進について報告があった。
  16. 安全運転相談ダイヤルの運用開始について
     交通部から、安全運転相談ダイヤルの運用開始について報告があった。

その他

  1. 委員から、適正な業務推進に向け、「公正な職務執行と人権」について指導があった。

公安委員会定例会議(第29回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年11月13日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時00分

  2. 出席者 曽我部委員長、増田委員、渡部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報解析課長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 先日、警察学校で行われた殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭に出席させていただいた。ご遺族の中には高齢の方も多く式典への出席は大変であるが、今後も慰霊の気持ちを伝えていくことは大事なことだと感じた。
 仕事で東京に出張したとき、利用したタクシーのおかげで、時間を持て余すことなく、空き時間には興味ある観光地に立寄ってもらいながら、流れるように仕事先を回ることができた。私達が快適に時間を過ごすことができた陰には、予めこちらの日程を頭に入れて、移動時間や場所を調べて案内してくれていたタクシードライバーの心遣いがあったことを知り、そのプロフェッショナルとしての仕事ぶりに非常に感心した。また、私の尊敬している職人は、よく“品物が痛がっている。”と言っていた。品物や部品に対して愛着を持って接し、その部品の設計段階からどのような精度で完成するかを見抜けるすばらしい仕事をする人であった。仕事をする上では、人であっても品物であっても、それに対してどのように接すればよいかを考えること、すなわち心遣いや気配りがとても大切であるということを改めて認識させられた。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第28回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公文書公開請求について
     総務室から、公文書公開請求にかかる非公開決定について伺いがあり了承した。
  3. 審査請求の申立て等について
     警務部から、審査請求の申立て及び総括審理官等の指名について伺いがあり了承した。
  4. 警察職員等の援助要求について
     生活安全部から、警察職員等の援助要求及び回答について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 犯罪被害者週間に向けた取組について
     警務部長から、犯罪被害者週間に向けた取組状況について報告があった。
  2. 夕暮れ時の歩行者事故防止「ピカピカロード作戦」の取組状況について
     交通部長から、夕暮れ時の歩行者事故防止「ピカピカロード作戦」の取組状況について報告があった。
  3. あおり運転取締り強化月間の取組結果について
     交通部長から、あおり運転取締り強化月間の取組結果について報告があった。
  4. 愛媛県サイバーテロ対策協議会について
     警備部長から、「愛媛県サイバーテロ対策協議会」第10回定期総会の開催予定について報告があった。
     委員から、
     関連企業とも連携し、いろいろな状況を想定してしっかりと対策を講じてほしい。
    との発言があった。
  5. 機動隊総合警備訓練の実施について
     警備部長から、機動隊員らによる総合的な災害警備訓練の実施状況について報告があった。
     委員から、
     災害救助活動に必要となる重機等を備えるほか、それを現場に搬送できる対策も必要となる。
     委員から、
     警視庁の東日本災害警備訓練施設を視察したとき、災害時の土嚢の積み方にもスキルが必要であると感じた。県警察においても訓練教養を重ね災害時の対応に備えてほしい。
    との発言があった。
  6. 情報技術解析課の活動状況について
     情報技術解析課長から、情報技術解析課の活動状況について報告があった。
  7. 苦情の受理及び処理状況について
     総務室から、令和元年10月末における苦情の処理及び処理状況について報告があった。
  8. 人事異動について
     警務部から、人事異動の予定について報告があった。
  9. 警察拳銃射撃競技大会の開催結果について
     警務部から、令和元年度の中国四国管区内警察拳銃射撃競技大会の結果について報告があった。
  10. 監査結果の報告について
     警務部から、地方自治法第199条第9項の規程に基づく、平成30年度の予算執行等にかかる愛媛県監査委員の監査結果について報告があった。
  11. 条例改正に伴うパブリックコメントの実施について
     生活安全部から、愛媛県迷惑防止条例の一部改正に伴うパブリックコメントの実施について報告があった。

その他

  1. 委員から、「全国公安委員会連絡会議に出席し、警察活動が県民からの信頼を得ていくためには、人権に対する指導教養がますます必要であると感じています。」との発言があった。
  2. 委員から、「刑事裁判に立ち会い、論告・求刑をしていると、検事としての役割を演じていると感じることがあった。公安委員も同様で、与えられた役割を全うするために一生懸命やる必要はあるが、自分とは別の与えられた役割をもった人格が演じているように感じることがある。16世紀フランスのモンテーニュは、ボルドーの市長でもあったが、“エセー(随想録)”の中で、“われわれは、自分の配役をしっかり演じなくてはいけない。しかし、それでも、顔におしろいを塗れば十分であって、心にまで塗る必要はない。”と印象的な言葉を残している。我々も、内心不向きだと思う責務もあるが、ある程度距離を置いて役割を全うするんだという気持ちでやれば、かえって力が抜けて責務を全うすることができるのではないだろうか。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第28回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年11月6日(水)
    午後1時30分 〜 午後4時00分

  2. 出席者 曽我部委員長、増田委員、渡部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 今回は、愛媛県公安委員会委員長に就任して最初の定例会となる。委員長という立場は非常に重責であると認識しているが、これまでどおり誠実に取り組みたい。
 これまでの仕事の経験において、ある分野や事案を「特別」や「特殊」という言葉をつけて呼んだり扱うことが、物事をより難しくしてしまうという厄介なことがあった。
 複雑な仕事や専門的な仕事は、つい目を背けて特定の人に任せっ切りになり、そのことで「特殊な仕事を特別な人にやらせている」という認識が起き、それを良しとすることで特定の人だけがその仕事に携わり、他の人がその仕事をみても不具合や不正が分らなくなってしまうことがある。
 業務が適正に行われているかをチェックしたり、改善していくためには、誰にでも理解できるように、できるだけ分かりやすい仕組みであることが重要となる。いろいろな事象に的確に対応しなければならない警察活動においては、担当者が欠けても、円滑に引継ぎできることや代替の方法が準備されていることが、必要だと感じている。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第27回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 苦情申出の受理について
     総務室から、公安委員会宛て苦情申出の受理について伺いがあり了承した。
  3. 警察職員等の援助要求について
     警備部から、警察職員等の援助要求及び回答について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 愛媛県警察運営目標の推進状況について
     警務部長から、令和元年愛媛県警察運営目標の推進状況(第3四半期)について報告があった。
     委員から、
     年末に向けた交通事故防止対策にしっかりと取組んでいただきたい。
     委員から、
     大多数を占める男性職員の意識を変えることが女性職員の働き方を変えることに繋がる。年末に向け各部の運営目標が達成されるよう期待する。
    との発言があった。
  2. 訟務事案に関する報告について
     首席監察官から、慰謝料請求調停事案の発生及び損害賠償請求等事件の判決言渡しについて報告があった。
  3. 大型特殊車両の無許可通行事件の検挙について
     交通部長から、大型特殊車両の無許可通行事件の検挙について報告があった。
  4. 高速道路における死亡事故の発生について
     交通部長から、高速道路における死亡事故の発生について報告があった。
     委員から、
     高速道路で眠たくなるドライバーに対して、注意喚起できる対策を進めていただきたい。
    との発言があった。
  5. 台風19号に伴う愛媛県警察広域緊急援助隊の特別派遣について
     警備部長から、台風19号に伴う愛媛県警察広域緊急援助隊の特別派遣状況について報告があった。
     委員から、
     県警察のこれまでの災害救助活動の経験を生かし、今後の災害対策に取組んでほしい。
    との発言があった。
  6. 指導教養の実施状況について
     刑事部から、基本的人権に配意した職務執行に関する指導教養の実施状況について報告があった。
     委員から、
     人権という大事な観点からの指導教養が、組織全体に効果的に行われることに期待しています。
    との発言があった。

その他

  1. 本部長から、「県警のワークライフバランスに関しては、職員との面談を重ねる中、ずいぶんと意識が定着してきたと感じている。ワークライフバランスに関する制度や施策を効果的に進めるとともに職員の意識改革を図って参りたい。」との発言があった。
  2. 委員から、「今度出席する全国会議では、警察への信頼感をより高めるため、基本的人権に配意した職務執行について、他の公安委員会らと意見を交え、考える機会が設けられています。既に県警察においては、人権の重要性を認識し、指導・教養を進めているところでありますが、今後ますます人権との関わりは増えてきます。時代の変化にともない職員一人一人の人権意識に関する知識、技能の充実を図っていくことが益々必要だと感じています。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第27回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年10月23日(水)
    午後1時00分 〜 午後5時15分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 台風19号による甚大な被害を受けた被災地に、県警察からも機動隊員らが救援活動のため出動しています。西日本豪雨災害を経験した県警察の救援活動が被災地の方々の役に立つものと期待しています。
 先日機動隊を視察したときに、こうした隊員の活動を支える職場の優しさに触れる機会がありました。部屋に入るとテーブルの上には、さりげなく花瓶に可愛らしい花が生けてありました。これを見て厳しい訓練をしている機動隊員の張り詰めた心を和ませようとする、花を生けた人の優しい思いが感じられ、こうした心配りができる組織はすばらしいと思いました。
 秋の祭典警備では、警察職員の活躍が報道されており、厳しい環境の中で地域住民の安全を守る姿は、県民の期待に応えるものだと感じています。
 県警察の活動はさまざまですが、警察職員一人一人が周りの人達に対する思いやりの心を忘れず、県民の期待に応える活動に邁進することを願っています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第26回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 警察署協議会委員の委嘱等について
     総務室から、警察署協議会員の委嘱及び委嘱状の交付について伺いがあり了承した。
  3. 審査請求の申立て等について
     警務部から、審査請求の申立て及び総括審理官等の指名について伺いがあり了承した。
  4. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果16件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 愛媛県殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭について
     警務部長から、令和元年度愛媛県殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭の実施予定について報告があった。
  2. 随時監察実施結果について
     首席監察官から、令和元年度第2四半期の本県における随時監察実施結果について報告があった。
  3. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関する報告があった。
  4. 金融機関等に対する特別防犯指導「CCP作戦」の実施について
     生活安全部長から、金融機関等に対する特別防犯指導「CPP作戦」の実施について報告があった。
  5. 狩猟期における指導取締りについて
     生活安全部長から、狩猟期における指導取締りについて報告があった。
  6. 誤認逮捕事案に関する報告について
     刑事部長及び総務室長から、誤認逮捕事案に関して報告があった。
  7. 「ながら運転」取締強化月間の実施について
     交通部長から、「ながら運転」取締強化月間の実施について報告があった。
  8. 災害時における燃料の供給等に関する協定の締結について
     警備部長から、災害時における燃料の供給等に関する協定の締結について報告があった。
  9. 本部長感謝状贈呈式の予定について
     警備部長から、本部長感謝状贈呈式の予定について報告があった。
  10. 警察職員の任用について
     警務部から、警察職員の任用について報告があった。
  11. 国道317号における交通事故抑止対策の実施結果について
     交通部から、国道317号における交通事故抑止対策の実施結果について報告があった。

その他

  1. 渡部委員の公安委員会委員長としての任期が、10月23日をもって満了することから、次期委員長を委員が互選した結果、曽我部委員が委員長に選任された。併せて、愛媛県公安委員会運営規則に基づく委員長の代理を互選した結果、渡部委員が選任された。
  2. 委員から、「交通違反の取調べにおいて、文書まで提出して否認していた人が、“嘘をついているのが嫌になった”と自分から正直に本当のことを話すようになったという事例があった。恐らくこの人は取調べ官に対して、反感や不信感を持っていなかったのではないかと思われる。その時の取調べが、その人の心を動かし嘘をついたままではいけないと思わせる要因になったのではないか。一般の人には、取調べについてテレビドラマのイメージはあっても、本当の取調べがどのように行われているかは分らない。実際の取調べについて可能な範囲で知ってもらうことも必要だと感じる。取調べである以上、圧力を感じたりすることは、ある程度はあるだろうが、取調べ官の言葉使いに反感を持っている相手からは、素直な話しを聴くことはできないだろう。真相を究明するためなら何をしてもかまわないとはならない。“目的は手段を正当化しない”ということを肝に命じるべきではないだろうか。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第26回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年10月9日(水)
    午後1時00分 〜 午後5時15分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 先日、知事から二期目となる公安委員任命の辞令を受けました。愛媛県公安委員会は、県民の良心の代表として、警察が政治的中立で民主的運営となるよう管理することを目的に設置されており、その役割を改めて認識して、今後も諸課題に誠実に取り組んで参りたいと思います。
 県議会の中で、県警察は誤認逮捕事案の再発防止に向けた取組などを説明しましたが、これをもって終わりにすることなく、再発防止策の実行や誠意ある対応をとり続けて、県民の信頼回復に努めていただきたいと思います。
 よく“捜査は人なり”といいますが、県警察には、捜査員が高い士気を持って、優れた人格やバランスのとれた人権感覚を保ちつつ捜査に従事することができるよう、徹底した指導教養を進めてほしいと強く願っています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第25回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 愛媛県公安委員会規則の一部改正について
     警務部から、不正競争防止法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係規則の整備に関する規則の一部改正について伺いがあり了承した。
  3. 愛媛県公安委員会規則の一部改正について
     交通部から、愛媛県道路交通規則の一部改正について伺いがあり了承した。
  4. 交通規制の実施について
     交通部から交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  5. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果18件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 定例県議会の開催結果について
     総務室長から、令和元年9月定例県議会の開催結果について報告があった。
  2. 取調べ監督業務の推進状況と今後の取組について
     総務室長から、取調べ監督業務の推進状況と今後の取組について報告があった。
  3. 宇和島警察署新庁舎の完成及び業務開始予定について
     警務部長から、宇和島警察署新庁舎の完成及び業務開始予定について報告があった。
  4. 勲章伝達式の開催予定について
     首席監察官から、「第33回勲章伝達式」の開催予定について報告があった。
  5. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関して報告があった。
  6. 祭典警備の実施予定について
     生活安全部長から、西条地区・新居浜祭典警備の実施予定について報告があった。
  7. 誤認逮捕事案に関する報告について
     本部長、刑事部長及び総務室長から、誤認逮捕事案に関して報告があった。
     委員から、
     再発防止策を実行し、引き続きその実施状況の報告を求めたい。その上で、改善すべき点はないか、他の方法を取り入れる必要がないかを見極めたい。
    との発言があった。
  8. 適正捜査に向けた取組状況について
     刑事部長から、適正捜査に向けた取組状況について報告があった。
  9. 交通安全施設等の整備の在り方に向けた有識者会議の開催について
     交通部長から、交通安全施設等の整備のあり方に向けた有識者会議の開催について報告があった。
  10. 警察通信施設の停電対策について
     情報通信部長から、警察通信施設の停電対策について報告があった。
     委員から、
     これからも、警察活動の基盤を支える通信業務の取組に期待します。
    との発言があった。
  11. 苦情の受理状況等について
     総務室から、苦情の受理及び処理状況について報告があった。
  12. 実地監査の結果について
     警務部から、留置施設の管理運営等に関する実地監査結果について報告があった。
  13. 心理学の知見を踏まえた取調べ技術について
     刑事部から、心理学の知見を踏まえた取調べ技術について報告があった。
  14. 捜査用似顔絵講習会の開催結果について
     刑事部から、第36回似顔絵講習会の開催結果について報告があった。
  15. 交通重大事故抑止3か月(第3期)の検証について
     交通部から、交通重大事故抑止3か月(第3期)の検証について報告があった。

その他

  1. 委員から、「どんなに立派なマニュアルを作っても、それだけでは問題は解決しない。得てしてマニュアルを作ることが目的となり、それで終わった気になってしまうから注意が必要だ。マニュアル通りの手順を怠り失敗した部下に、上司が、“また、あいつが失敗した”と言って、失敗の原因をその人だから失敗したと結論付けるようでは幹部としては失格である。本来はその業務を任せた側の上司の責任であり、部下と一緒に問題点を見つけ出し、対策を講じて解決していこうとする姿勢が幹部には必要である。上司が部下をよく見ている部署と部下に任せっきりの部署では、問題発生率に差がつくものだ。上司は、部下に任すということに責任を持って、実際、部下にやれないことをやらしていないか、常にPDCAサイクルを回して、仕事にあたらなければならない。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第25回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年10月2日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時00分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 秋祭りを思い出させる金木犀(きんもくせい)の甘い香りがする季節となりました。先日私は、久万高原警察署の警察署協議会に出席させていただき署に向かう途中に、署員と地元の方が一緒にドライバーに交通安全を呼びかける交通茶屋に出会ったり、協議会では署の取り組みに対する協議会委員の活発な意見を伺うことができました。このように署員と地域住民の方々との密着した活動を直接見ることができ、地域住民の方との協働した警察活動の大切さを改めて感じました。
 詩人坂村真民の、“愛媛産には愛がある。”という言葉から、相手のことを思って真心を込めて作ることの大切さを感じ、マザーテレサの“愛の反対は憎しみではなく無関心である。”という言葉からも、相手に関心を持ち、思い続けることや向き合っていくことの尊さを感じるのです。
 誤認逮捕事案を省みることで、県警察のそれぞれの部署が、愛情を持って地域住民に向き合うことの大切さを認識して、これを機に県警察全体が生まれ変わったと県民に理解してもらえるようになっていただきたいと思っています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第24回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 苦情申出に対する調査結果及び回答について
     総務室から、公安委員会宛て苦情申出に対する調査結果及び回答について伺いがあり了承した。
  3. 警察署協議会委員の委嘱候補者の上申について
     総務室から、警察署協議会委員の委嘱候補者の上申について伺いがあり了承した。
  4. 審査請求の申立て等について
     警務部から、審査請求の申立て及び裁決について伺いがあり了承した。
  5. 審査請求の申立て等について
     警務部から、審査請求の申立て及び総括審理官等の指名について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 愛媛県警察柔道・剣道大会の開催について
     警務部長から、令和元年度(第65回)愛媛県警察柔道・剣道大会の開催について報告があった。
  2. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関して報告があった。
  3. 生活安全部における対策について
     生活安全部長から、生活安全部における適正捜査等に関する対策について報告があった。
  4. 児童生徒に対する情報モラル対策の推進について
     生活安全部長から、児童生徒に対する情報モラル対策の推進について報告があった。
  5. 誤認逮捕事案に関する報告について
     本部長、総務室長、警務部長、首席監察官及び刑事部長から、誤認逮捕事案に関して報告があった。
  6. 夕暮れ時の歩行者事故抑止「ピカピカロード作戦」の推進について
     交通部長から、夕暮れ時の歩行者事故抑止「ピカピカロード作戦」の推進について報告があった。
  7. 「あおり運転」取締強化月間の実施結果について
     交通部長から、「あおり運転」取締強化月間の実施結果について報告があった。
  8. 日本国民救援会からの申入れについて
     総務室から、日本国民救援会からの誤認逮捕事案に関する申入れについて報告があった。
  9. 地域安全見守り活動に関する協定の締結について
     生活安全部から、株式会社との「地域安全見守り活動に関する協定」締結式について報告があった。
  10. 110番アプリシステムの運用開始について
     生活安全部から、110番アプリシステムの運用開始について報告があった。

その他

  1. 委員から、「ロシアは、ナポレオンとナチス・ドイツに2度にわたって攻め込まれた。これは、“歴史は繰り返す”ということだ。“天災は忘れた頃にやってくる。”これは、物理学者・随筆家の寺田寅彦が言ったとされている。彼の書いた本を読んでみると、人間のスパンと天災のスパンは全く違う、人間はせいぜい100年だが自然災害は何百年単位で変化を繰り返す。大災害を体験した人であっても後世までは生きて伝えられないから、記録を残し教訓として伝えることが必要だということになる。今回の誤認逮捕事案も、教材として活用したり、留意点などの情報を共有したりすることで、忘れてはならない教訓としてほしい。どうやったら同じことが起こらないのか、どうしていたら防げたのか、皆で考えた上で再発防止策を実行していくだろうが、その効果を検証し、必要に応じて是正するというPDCA〔Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(処置)〕サイクルをまわし続け、一人一人が考えて実行していくことが、再発防止を図るうえで大切である。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第24回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年9月25日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時00分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 秋の全国交通安全運動が始まっており、あおり運転の対策など、県警察と一般企業とがコラボしたいろいろなイベントが開催され、その様子がテレビや新聞で報道されています。また、自転車の盗難を防止する対策である“愛錠ロック作戦”など、様々な取組において関係機関や民間の方々との連携が広報されることは、県民に交通安全や防犯対策等を呼びかける上で、とても大切だと感じています。
 こうした中、相手の立場に立つことはとても難しいことですが、特に警察職員は、性別や年齢の違い、罪を犯した人や犯罪被害者など、いろいろな方々と接することから、常に相手の人権を意識して対応することが重要となります。
 人権に対する指導教養にしっかりと取り組み、人権侵害による深刻な影響をよく認識することが必要だと感じています。相手の人権に対する無関心や無理解があったのでは、県民の信頼を得ることはできません。
 私は、すべての警察職員が、相手の立場や人の痛み、そして人の気持ちを理解しようとする、人権意識の高い警察職員であってほしいと強く思っています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第23回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 意見書の受理について
     総務室から、松山市議会からの公安委員会宛て意見書の受理について伺いがあり了承した。
  3. 警察職員等の援助要求について
     警備部から、警察職員の援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。
  4. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果25件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 令和元年度警察官(高校卒程度)等採用試験の申込状況について
     警務部長から、令和元年度警察官(高校卒程度)等採用試験の申込状況について報告があった。
  2. 令和元年夏季人事異動について
     警務部長から、令和元年夏季人事異動について報告があった。
  3. 誤認逮捕事案の再発防止対策について
     本部長、刑事部長及び総務室長から、誤認逮捕事案の再発防止対策について報告があった。
     委員から、
     人権を侵害するような行いに対する指導や教養をしっかりとすることが必要である。
     委員から、
     一般の人が今回の事案をどのように思っているのかをよく考えて、県民に説明する必要がある。
     委員から、
     調査結果で判明した、抜け落ちてしまった部分をよく見直すことが大切である。その上で、再発防止対策もより良いものになるよう見直しながら進めてほしい。
    などの発言があった。
  4. 損害賠償事案の知事専決処分について
     首席監察官から、損害賠償事案の知事専決処分について報告があった。
  5. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  6. 内閣総理大臣表彰の受賞について
     警備部長から、令和元年防災功労者内閣総理大臣表彰の受賞について報告があった。
  7. 警察逮捕術大会の結果等について
     警務部から、令和元年度中国四国管区内警察逮捕術大会の結果及び術科訓練状況について報告があった。
  8. 警察歯科医会研修会の開催等について
     刑事部から、令和元年度愛媛県警察歯科医会研修会及び協議会の開催について報告があった。
  9. 交通重大事故防止3か月対策(第4期)の推進方針について
     交通部から、交通重大事故防止3か月対策(第4期)の推進方針について報告があった。
  10. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー規制法等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。

その他

  1. 委員から、「企業は、情報技術のIT、モノのインターネット技術であるIOTを活用した業務改良ということを検討しており、その中で“生産効率を上げる、そのためには稼働率を把握する”というよくある議論になり、何十年も前に、ある企業で働いていたときのことを思い出した。その会社でも投入した時間に対して製品を何個作ったかなど稼働率を各部署で発表させていたが、どの部署も100%で“問題なし”であった。疑問に思ったので実質データをみると100%に足りない状態であったが、100%と回答しており、どこかに問題点があることが分った。しかしこれを発表するとえらく怒られた。昔から100%に決まっているんだということだ。何かを改善しようと取り組む時、何のためにやっているのかを見失わないでほしい。また、改善のための対策を定めても、その運営の方法を間違えると改善には結びつかない。何のためにやっているかをきちんと認識し、目先の結果に捉われないで広く着眼点を持って問題点を見つけ出すこと。その上で問題点と何が因果関係にあるのかを見つけて、改善に取り組むことが大事だということだ。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第23回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年9月11日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時00分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 私が好きな歌「もしもピアノが弾けたなら」の2番の歌詞の中に「・・・人を愛した喜びや 心が通わぬ悲しみや おさえきれない情熱や・・・」というのがところがあります。
 この歌詞には、人の日常はうれしいことや悲しいことの繰り返しで、時に人を傷つけて深く悩むことや、自分の心をうまく伝えられなくて、もどかしさを感じていることなど、人間のいろいろな感情を優しいメロディーにのせて表現していると感じています。
 そして、ピアノを演奏する人の指先の動きを見ていると、演奏に込められた強い思いや、豊かな感性を感じるとともに、“何事にも正直に真剣に心を込めてがんばりなさい”というメッセージを伝えているようにも思えるのです。
 今、県警察には解決すべき諸課題がありますが、篠原本部長が愛媛県警察に着任され、組織に新しい風が吹き込まれたと感じています。
 県民に“県民の安全・安心に真剣に取り組む”という本部長の強いメッセージが伝わるよう、今後の活躍に期待しています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第22回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 苦情申出の受理について
     総務室から、公安委員会宛て苦情申出の受理について伺いがあり了承した。
  3. 審査請求に係る審理経過及び裁決について
     交通部から、審査請求に係る審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。
  4. 警察職員の援助要求について
     警備部から、警察職員の援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。
  5. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果19件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 令和元年9月定例県議会の開催について
     総務室長から、令和元年9月定例県議会の開催について報告があった。
  2. 「愛媛県警察音楽隊秋のプロムナードコンサート」開催予定について
     総務室長から、「愛媛県警音楽隊秋のプロムナードコンサート」の開催予定について報告があった。
  3. 令和元年夏季人事異動日程の変更について
     警務部長から、令和元年夏季人事異動日程の変更について報告があった。
  4. 令和元年度第1回管区監察の受監結果等について
     首席監察官から、令和元年度第1回管区監察の受監結果等について報告があった。
     委員から
     当たり前で行っている業務も、外部からの指摘で誤りに気付くこともあり、改善の機としてほしい。
    との発言があった。
  5. 自転車盗難防止対策「えひめの愛錠ロック作戦」の本格運用について
     生活安全部長から、自転車盗難防止対策「えひめの愛錠ロック作戦」の本格運用について報告があった。
  6. 誤認逮捕事案について
     刑事部長、総務室長から、誤認逮捕事案について報告があった。
  7. 交通重大事故防止3か月対策(第4期)の推進方策案について
     交通部長から、交通重大事故防止3か月対策(第4期)の推進方策案について報告があった。
  8. 初任科生卒業式の実施について
     警察学校長から、初任科生卒業式の実施予定について報告があった。
  9. 苦情の受理及び処理状況について
     総務室から、令和元年8月末の苦情の受理及び処理状況について報告があった。
  10. 特殊詐欺事件の検挙について
     刑事部から、特殊詐欺事件の検挙について報告があった。
  11. 横断歩行者保護に資する交通安全施設の整備状況について
     交通部から、横断歩行者保護に資する交通安全施設の整備について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「9月9日付けで本部長として着任した。公安委員会の御指導をいただきながら、県警察の諸課題についてしっかりと取り組んで参りたい。」との発言があった。
  2. 委員から、「先日の新聞に、県内で不審電話が相次ぎ特殊詐欺警報が発令されたこと、また、都内では10万枚もの架空請求はがきが押収されたことが報道されていた。作家五木寛之が新聞に連載する“新・地図のない旅”には、振り込め詐欺の電話があったことを賑やかに話題にしている中年マダム達の様子が描写されていたが、このような会話をする人であれば特殊詐欺の電話には騙されない。詐欺の新しい手口を素早く紹介し、広報を反復継続することで、あらかじめ警戒できる態勢を整え、話し相手のいない一人暮らしの高齢者や詐欺の電話を真面目に受け取ってしまう人達が、騙されることのないよう取り組んでほしい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第22回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年9月4日(水)
    午後1時00分 〜 午後5時00分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 G20関係閣僚会合の警備実施が何事もなく終え、御協力いただいた関係機関や県民の皆様には感謝申し上げます。また、県警察のこれまでの取組が県民の期待に応えるものとなり安堵しています。
 さて、県警察においては、職員の働きやすい環境整備に取り組んでいるところですが、職員一人一人が活力をもって働くには、職員自身の生活を大切にすることが必要だと感じています。
 警察活動の中で、仕事を優先させなければならないことはあると思いますが、仕事を理由に私生活をないがしろにすることになれば、人としての基盤が揺らぎ、気力が萎えて、結局は仕事にも専念できなくなります。
 県警察にあっては、これからも時代に応じた職員の働きやすい環境の整備や見直しを進め、県民の期待に応えることのできる活力ある組織基盤の構築に取り組んでいただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第21回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公文書公開請求について
     総務室から、公文書公開請求にかかる部分公開の決定について伺いがあり了承した。
  3. 苦情申出に対する調査結果及び回答について
     総務室から、公安委員会宛苦情申出に対する調査結果及び回答について伺いがあり了承した。
  4. 令和元年度組織別定数の策定について
     警務部から、令和元年度組織別定数の策定について伺いがあり了承した。
  5. 犯罪被害者等給付金支給の裁定について
     警務部から、犯罪被害者等給付金支給の裁定について伺いがあり了承した。
  6. 警察職員の援助要求について
     刑事部から、警察職員の援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。
  7. 交通規制の実施について
     交通部から、交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  8. 警察職員等の援助要求について
     警備部から、警察職員等の援助要求に対する依頼等について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 警察署協議会の開催状況について
     総務室長から、令和元年度第1回警察署協議会の開催状況について報告があった。
  2. 令和元年上半期における苦情の受理状況について
     総務室長から、令和元年上半期における苦情の受理状況について報告があった。
  3. 一般職員の活動推進に向けた取組方針について
     警務部長から、一般職員の活動推進に向けた取組方針について報告があった。
     委員から
     職員の成長、育成に繋がるよう職員一人一人に活躍の場を考えた取組となるよう期待する。
    との発言があった。
  4. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  5. 令和元年「全国地域安全運動」の取組案について
     生活安全部長から、令和元年「全国地域安全運動」の取組案について報告があった。
  6. 令和元年上半期科学捜査研究所活動概況について
     刑事部長から、令和元年上半期科学捜査研究所活動概況について報告があった。
  7. 誤認逮捕事案について
     刑事部長、総務室長から、誤認逮捕事案について報告があった。
  8. 「あおり運転」取締強化月間の実施について
     交通部長から、「あおり運転」取締強化月間の実施について報告があった。
  9. G20愛媛・松山労働雇用大臣会合警備の実施結果について
     警備部長から、G20愛媛・松山労働雇用大臣会合警備の実施結果について報告があった。
  10. 内閣総理大臣表彰の受賞予定について
     警備部長から、防災功労者内閣総理大臣表彰の受賞予定について報告があった。
  11. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー規制法等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。
  12. 令和元年「秋の全国交通安全運動」の主要行事について
     交通部から、令和元年「秋の全国交通安全運動」の主要行事について報告があった。
  13. 自動運転実用化を見据えたスキルアップ教養の実施について
     交通部から、自動運転実用化を見据えたスキルアップ教養の実施について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「9月9日付けで内閣府に異動することとなった。公安委員会の各位には、適宜適切な御指導をいただき感謝申し上げる。」との発言があった。
  2. 委員から、「気になる古い言葉に、“人はそれぞれに応じた罪を犯す”というのがあり、罪を調べるとその人の性格や人格が分かるということである。最近のあおり運転による事件などを見ると、何故こんなことをするのかと思うような動機や因果関係が理解できない事件が発生している。社会の進歩により車など人を取り巻く技術の進歩に人間の心がコントロールできない、追いついていないと感じている。技術が急激に進歩していく社会においても人間の心を保てるように、人の心を大切にする組織、社会の実現に努めてほしい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第21回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年8月21日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時40分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 「スイミー」という、オランダ出身のアメリカの絵本作家レオ・レオニの作品で、谷川俊太郎が訳した有名な絵本があり、この話は小学2年生の国語の教科書の教材に用いられていました。小さな赤い魚の仲間たちの中で唯一真っ黒なスイミーが、仲間をマグロに食べられたあと1匹で海底をさまよいながらも、新たな仲間と出会い、みんなで集まって泳ぎ一匹の大きな魚のふりをすることで、マグロから身を守るといった話です。
 県警察が取り組むべき課題は、一つの警察署や一つの部門だけで取り組めば解決するものばかりではありません。困難な状況には、組織を挙げて対処しなければならない時があります。
 スイミーの話からこんな時、スイミーは“決して離れ離れにならないこと。みんな持ち場を守ること。”と言っています。
 今、県警察の職員一人ひとりが、県民の求める声に耳を傾け、県民の期待に応えるためにはどうすべきかを自分の問題として考えて欲しいのです。
 みなさん一人ひとりでは対処できない問題であっても、心を一つにして一丸となり取り組むことで、より正しく、強い県警察に成長することを期待しています。

決裁事項

  1. 警察本部長の任免について
     警察本部長から、警察法第50条第1項にかかる公安委員会の同意について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第20回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  3. 警察署協議会委員の解職について
     総務室から、警察署協議会委員の解職について伺いがあり了承した。
  4. 審査請求の申立て等について
     警務部から、審査請求の申立て及び総括審理官等の指名について伺いがあり了承した。
  5. 自転車防犯登録事業における実施要領変更の承認申請について
     生活安全部から、自転車防犯登録の実施要領変更の承認申請の受理及び同申請の承認について伺いがあり了承した。
  6. 運転免許の行政処分について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る事後取消処分について伺いがあり了承した。
  7. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果24件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。
  8. 警察職員の援助要求について
     警備部から、警察職員の援助要求対する回答について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 警察相談受理状況について
     総務室長から、令和元年上半期の警察相談受理状況について報告があった。
     委員から
     相談対応一つ一つの積み重ねが、県警察の信頼を築くことになる。
    との発言があった。
  2. 落とし物コールセンターの試行運用について
     警務部長から、落とし物コールセンターの試行運用について報告があった。
  3. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  4. サイバー犯罪の現状と今後の対策について
     刑事部長から、令和元年上半期の鑑識課活動の概況について報告があった。
  5. 鑑識課活動の概況について
     生活安全部長から、令和元年上半期の少年非行概況について報告があった。
  6. 誤認逮捕事案について
     刑事部長、総務室長から、誤認逮捕事案について報告があった。
  7. 交通鑑識の活動状況について
     交通部長から、交通鑑識の活動状況について報告があった。
  8. G20愛媛・松山労働雇用大臣会合を見据えたテロ対処訓練について
     警備部長から、G20愛媛・松山労働雇用大臣会合を見据えたテロ対処訓練の実施について報告があった。
  9. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー規制法等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。
  10. 「バスジャック事件」を想定した捜査訓練の実施について
     刑事部から、「バスジャック事件」を想定した捜査訓練の実施について報告があった。
  11. 公職選挙法違反事件の検挙について
     刑事部から、公職選挙法違反(自由妨害)事件の検挙について報告があった。
  12. 「ひまわりの絆プロジェクト」取組状況について
     交通部から、「ひまわりの絆プロジェクト」取組状況について報告があった。
  13. 事務手数料条例の改正等について
     交通部から、道路交通法にかかる愛媛県事務手数料条例の一部改正等について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「いよいよG20愛媛・松山労働雇用大臣会合が開催されるが、しっかりと対応していく。また、誤認逮捕事案については、引続き誠実に取り組む。」との発言があった。
  2. 委員から、「最近、マインドフルネス、ファクトフルネス、アンコンシャス・バイアスといった言葉を耳にするが、精神科医・作家の帚木蓬生は、“ネガティブ・ケイパビリティ〜答えの出ない事態に耐える力”という本を書いている。この言葉を初めて使ったのは、18世紀イギリスの詩人キーツで、彼は手紙の中で“シェイクスピアがネガティブ・ケイパビリティを有していた。”と書き残し、後に精神科医がこの言葉を再発見し定義付けていった。
     解決することが困難であったり、非常に重たい問題に直面したとき、事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや懐疑の中にいられる能力、つまり、宙ぶらりんの状態を持ちこたえる能力がネガティブ・ケイパビリティである。我々も、この様な考えに至ることで、困難な問題から逃げ出さずにその場に居続け、たゆまず努力をすることにより問題解決の道が開けてくる場合がある。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第20回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年8月7日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時30分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 県議会での誤認逮捕事案に関する説明や謝罪等を行ったことで、県民には県警察の姿勢が伝わったのではないかと思います。警察改革の3つの精神の中の一つである「説明と受容」とは、批判等の外部からの指摘を真摯に受け止め、受容して業務等の改善に生かす、この繰り返しにより、警察は真に国民の信頼に足る組織になるということを示したものです。今後も一貫し反省の態度で、しっかりと対応していただきたいと思います。
 信頼を確保するためには、「正」「強」「仁」の3つが重要となります。その中でも警察活動において、相手がどのような立場の人であっても「仁」の思いやりをもって人として遇することは、とても大切なことです。相手に対して偏見を持つことなく、人権感覚を身に着けた警察官であってほしいのです。
 7月末に警察学校を訪問しました。講話のあと、予定になかった質問時間での積極的な対応や授業に取り組む真摯な態度からも、学生たちが心身ともに逞しく成長していると感じました。集団の中で自分を律して行動すること、不正に対してしっかり自分で判断できること、そして私心を捨てて公に立つ「仁」の思いやりを持った警察官に成長していくことを、今後の県警察の信頼回復とともに期待しています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第19回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 交通規制の実施について
     交通部から、交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  3. 警察職員の援助要求について
     警備部から、警察職員の援助要求の依頼及び援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 愛媛県警察運営目標推進状況について
     警務部長から、令和元年愛媛県警察運営目標の推進状況について報告があった。
     委員から
     業績の数値目標については良好である。ただ、数値だけを追いかけるのではなく、数値に表れない指導管理などの業務にも目を向けることを忘れないでほしい。
    との発言があった。
  2. 夏季人事異動の日程について
     警務部長から、令和元年夏季人事異動の日程について報告があった。
  3. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  4. 刑法犯認知・検挙状況について
     生活安全部長及び刑事部長から、令和元年上半期の刑法犯認知と検挙状況について報告があった。
  5. 少年非行概況について
     生活安全部長から、令和元年上半期の少年非行概況について報告があった。
  6. 誤認逮捕事案の対応について
     総務室長、刑事部長から、誤認逮捕事案の対応について報告があった。
     委員から
     再発防止の一環として、警察官一人一人が本件を重く受け止め、これを契機に人として成長し人権感覚を養ってもらいたい。
     委員から
     原因究明や再発防止策を策定していく上において、警察組織の論理だけではなく、県民の目線や考えも考慮してもらいたい。
    との発言があった。
  7. 令和元年「秋の全国交通安全運動」の取組案について
     交通部長から、令和元年「秋の全国交通安全運動」の取組案について報告があった。
  8. 苦情の受理及び処理状況について
     総務室から、苦情の受理及び処理状況について報告があった。
  9. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー規制法等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。

その他

  1. 本部長から、誤認逮捕について「引続き調査を徹底し、具体的再発防止対策の作成に取り組むほか、当事者の女性の手記で指摘された問題点についてもしっかりと調査し、しかるべく対応をしてまいりたい。また、当事者の女性には今後も誠意ある対応をしていく。」との発言があった。
  2. 委員から、委員から、「“アンコンシャス・バイアス”という言葉がある。これは考えていない、考慮していない偏見ということであるが、誰もが陥りやすい無意識の偏見、思い込みのことである。10年以上前のことだが、硬度のある規格に合った部品を使い作成した製品を海外等にも販売した結果、その部品が原因で油漏れが発生し、多額の損失が発生した。規格品だから間違いないとの思い込みがあった。ものごとには性別や個人を捉えてはじめから無理であるとか、無意識の偏見で判断しているのではないかをよく考えることが大切だ。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第19回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年7月24日(水)
    午後0時45分 〜 午後5時00分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 県警察を管理する立場である公安委員会としては、誤認逮捕事案が発生したことは大変遺憾に思います。普段、県警察が県民の安全・安心を守るため、身を粉にして頑張っていることや知恵を出し努力している姿を見ているだけに、今回の件に関しては大変悔しく思います。
 県警察は、相手方が受けた損失と目に見えない心の傷による痛みや思いを理解して、その人の身になって考えることから始めていただき、その上で相手方への真摯な対応と今後のケアをお願いします。
 失った県民の信頼を取り戻すには時間がかかると思いますが、今回の事案をよく検証し、もう一度原点に立ち返って再発防止に取り組んでいただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第18回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会苦情の申出に対する回答について
     総務室から、公安委員会苦情の申出に対する回答について伺いがあり了承した。
  3. 犯罪被害者等早期援助団体からの事業報告書等の受理について
     警務部から、犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律に基づく、犯罪被害者早期援助団体からの事業報告書等の受理及び事業運営に関する必要な措置が認められないことについて伺いがあり了承した。
  4. 自転車防犯登録事業における実施要領変更の承認申請について
     生活安全部から、自転車防犯登録の実施要領変更の承認申請の受理及び同申請の承認について伺いがあり了承した。
  5. 警察職員の援助要求について
     刑事部から、警察職員の援助要求及び援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。
  6. 愛媛県道路交通規制の一部改正について
     交通部から、愛媛県道路交通規制の一部改正について伺いがあり了承した。
  7. 審査請求に係る審理経過及び裁決について
     交通部から、2件の審査請求に係る審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。
  8. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果28件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. ロールモデル制度の導入について
     警務部長から、愛媛県警察ひめロール制度(女性職員ロールモデル制度)の導入について報告があった。
     委員から
     女性職員が気兼ねなく活用でき、職員相互にプラスとなる運用を期待したい。
    との発言があった。
  2. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関する報告があった。
  3. 愛媛県迷惑行為防止条例の改正に向けた検討について
     生活安全部長から、愛媛県迷惑行為防止条例の改正に向けた検討について報告があった。
  4. 自動車警ら隊の活動状況について
     生活安全部長から、令和元年上半期の自動車警ら隊の活動状況について報告があった。
     委員から
     引続き若手職員に対する指導を行い、自動車警ら隊員の技能向上に努めていただきたい。
    との発言があった。
  5. 誤認逮捕事案の概要説明について
     本部長、刑事部長から、誤認逮捕事案の発生と対応について報告があった。
     各委員から
     今後、県警察にあっては、相手方のことを真っ先に考えた対応に努めてほしい。
     何が原因で発生したのかをよく調査して、再発防止のために何ができるのかを考えてほしい。
     先ず、相手方に謝罪することが大切となる。今後、間違わないために、他に方法が無かったのか検証してほしい。
    との発言があった。
  6. 令和元年上半期の交通事故発生状況分析について
     交通部長から、令和元年上半期の交通事故発生状況の分析について報告があった。
  7. 高速道路交通警察隊活動状況について
     交通部長から、高速道路交通警察隊の活動状況について報告があった。
     委員から
     引続き、シートベルトやチャイルドシート着用の徹底などを呼びかけて高速道路上の交通事故防止に取り組んでいただきたい。
    との発言があった。
  8. G20愛媛・松山労働雇用大臣会合に伴う交通対策について
     警備部長から、G20愛媛・松山労働雇用大臣会合に伴う交通対策について報告があった。
  9. 参議院選挙期間中の警護警備実施結果について
     警備部長から、第25回参議院議員通常選挙期間中の警護警備の実施結果について報告があった。
  10. 警察職員の任用について
     警務部から、警察職員(海技士(機関))の任用について報告があった。
  11. 犯罪被害者等早期援助団体からの届出について
     警務部から、犯罪被害者等早期支援団体からの職員名簿の変更等に関する書類の届出について報告があった。
  12. 委員監査の実施について
     警務部から、平成30年度会計を対象とする愛媛県監査委員からの監査実施の通知について報告があった。
  13. 伊方発電所サイバー攻撃共同対処訓練の実施結果について
     警備部から、伊方発電所サイバー攻撃共同対処訓練の実施結果について報告があった。

その他

  1. 本部長から、誤認逮捕事案について、「再発防止の徹底と被害者の方への誠意ある対応をしてまいります。」との発言があった。
  2. 委員から、「刑務所から逃走する場合や勾留中の被疑者が警察施設等から逃走する場合は、刑法97条の既決又は未決の者にあたり1年以下の懲役となる。最近、よく報道されているのは保釈中の逃走事案であるが、逃走罪の保護法益は国家の拘禁作用であるから、保釈された者に逃走罪は適用されない。保釈保証金を納めることで、保釈された者の逃走を防ぐという制度になっていて逃走するなど保釈制限に違反すると、保釈の取消や保釈金を没取することができる。最近、保釈が許可される事案が多くなり、今後もこの傾向は続くと考えられるが、一方、これまでの保釈金を納めさせることで逃走を防ぐという制度では逃走や保釈中の犯罪を防止することは難しくなっており、今後何らかの手当てが必要であると感じている。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第18回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年7月10日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 先日、東京で行われた全国公安委員会連絡会議に出席してきました。会議では、日本社会の変化に適応する警察運営について“10年後、20年後の日本社会がどのように変わっていくのか”と、“日本社会の変化に警察はどのように対応していくべきか”という二つの視点で講演がありました。これからの人口動態や生活スタイルの変化、財政状況の見通しなどから日本社会の変化に適応するには、今までと同じような警察活動では極めて厳しいと感じました。
 これからは、新しい技術を取り入れる積極性や見直すべきものを見直す判断力がより一層重要であり、そのためには、知恵と勇気を出して対応していかなければなりません。
 具体的な施策については、県警察において考えていただいているところですが、公安委員会も社会の現状をよく受け止めて、一緒になって考えていく必要があると感じています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第17回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会苦情の受理等について
     総務室から、公安委員会苦情の受理及び回答にについて伺いがあり了承した。
  3. 実地監査計画の作成について
     警務部から、留置施設の管理運営等についての実地監査計画の作成について伺いがあり了承した。
  4. 自動車運転免許技能試験官の指定について
     交通部から、自動車運転免許技能試験官の指定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 令和元年6月定例県議会の開催結果について
     総務室長から、令和元年6月定例県議会の開催結果について報告があった。
  2. 令和元年度愛媛県警察官等の採用募集活動について
     警務部長から、令和元年度愛媛県警察官(高校卒程度)及び警察事務職員(初級)の採用募集活動について報告があった。
  3. 自転車盗難防止対策の試行結果等について
     生活安全部長から、自転車盗難防止対策「えひめの愛錠ロック作戦」の試行結果と今後の方針について報告があった。
  4. 令和元年上半期における捜査支援室の活動状況について
     刑事部長から、令和元年上半期における捜査支援室の活動状況について報告があった。
  5. 交通重大事故防止3か月対策(第2期)の実施結果について
     交通部長から、交通重大事故防止3か月対策(第2期)の実施結果について報告があった。
     委員から
     横断歩道止まろうキャンペーンなど各対策の効果が出ていると感じている。引続き関係機関と連携しながら対策を進めていただきたい。
    との発言があった。
  6. 令和元年上半期の機動隊活動概況について
     警備部長から、令和元年上半期の機動隊活動概況について報告があった。
  7. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。
  8. 企業主導型保育事業に係る事件検挙について
     生活安全部から、企業主導型保育事業に関する補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律違反の検挙について報告があった。

その他

  1. 委員から、「経営者対象の講習会で、日本には恥の文化があるという話しの中で“五省”が紹介された。これは『至誠に悖るなかりしか・言行に恥ずるなかりしか・気力に?くるなかりしか・努力に憾みなかりしか・不精に亘るなかりしか』の五つで、昭和7年当時の海軍兵学校長であった松下元少将が創始したものである。日頃からこうした考えを実践していれば、公務員の言動が問題となるような事案は起こらないのではないか。自分の立場を考えた上で、いろいろなことに対処していかなければならない。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第17回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年7月3日(水)
    午後2時10分 〜 午後4時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
  3. 本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  4. 議事の概要

委員長説示

 先月の新聞に「外国人支援連絡協議会愛媛」の総会が開催された記事が掲載されていました。この協議会は、関係機関や企業が連携しながら県内でも増加する外国人労働者に対して、防犯指導等の支援や不法就労をはじめとする違法事案の防止に取り組むことを目的としています。
 外国人労働者の雇用問題は、さまざまな角度から取り組んでいく必要があります。ただ、時代の変化とともにこの協議会に求められている責任をよく認識した上で、悪質な仲介業者を排除するなど、問題解決に積極的に取り組んでいただきたいと思います。
 警察活動を推進しているなかにおいて、各分野でいろいろな機関と協定を結んだり協議会を結成したりしていますが、時間が経過するにつれて協議会を開催することのみにとらわれがちになります。大切なことは本来の活動目的が形骸化することなく、発足時の目的や意義を確認しながら効果的な警察活動を進めていくことだと思います。
 この定例会も、よりよい警察活動に資するものとなるよう積極的に報告をしていただき、それに対する活発な意見を出し合うことで、充実したものにしていきたいと考えています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第16回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会表彰について
     総務室から、公安委員会表彰(感謝状)の決定について伺いがあり了承した。
  3. 審査請求の申立て等について
     警務部から、審査請求及び統括審理官等の指名について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関して報告があった。
  2. 令和元年上半期の特殊詐欺の現状と抑止対策について
     生活安全部長から、令和元年上半期の特殊詐欺の現状と抑止対策について報告があった。
  3. 国道317号における交通事故抑止対策について
     交通部長から、国道317号における交通事故抑止対策について報告があった。
  4. 交通機動隊の活動状況について
     交通部長から、交通機動隊の活動状況について報告があった。
  5. 「外国人支援連絡協議会愛媛」第14回定期総会の開催結果について
     警備部長から、「外国人支援連絡協議会愛媛」第14回定期総会の開催結果について報告があった。
     委員から
     引続き関係機関や団体の参加拡充を図り、対策の充実に努めていただきたい。
    との発言があった。
  6. G20特派の警備結果について
     警備部長から、G20警備における連合機動隊等の活動結果について報告があった。
  7. 特殊詐欺事件の検挙について
     刑事部から、特殊詐欺事件の検挙について報告があった。

その他

  1. 委員から、「最近の報道では性的虐待事件に関する一連の無罪判決が、被害女性や虐待の専門家から納得できないとして批判されている。この背景には、被害者は抵抗ないし拒絶できたのではないかという理屈に頼った判断も窺える。しかし、被害女性がその場において理屈どおりに抵抗ないし拒絶することができるかは疑わしい。菊池寛は、温情判決で有名であった判事が、自分の身に起きた盗賊事件を機に信念を一転させる“若杉裁判長”という小説を書いている。飲酒運転で事故を起こして逃げる人も、“逃げてはいけない”と頭では理解しているはずだが、実際は、人間は理屈どおりに行動することは難しいということを示している。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第16回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年6月26日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 今年度初めて警察署協議会に出席いたしました。
 協議会では各分野で警察活動の状況を、パワーポイントなどを使い精力的に説明しており、特に不審者対応訓練や薬物乱用防止教室などさまざまな分野で地域と密着した活動を展開している様子が印象に残りました。署長を中心に署全体のやる気を強く感じました。
 どの警察署においても、地域の実情に合わせて精一杯の対応をしていただいていると思いますが、署員の目だけでは見えてこない地域の実情もあるんだということを考えてみる必要があります。
 そこで、地域住民の代表から直接話が聞けるこの機会を大いに活用して、生の意見を聞き、新しい情報を得るとともに、警察からは地域住民に周知すべき情報を提供するなど、十分な情報交換をしながら、地域住民と地域の安全・安心の実現について考えていくことが、よりよい警察署運営に繋がると思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第15回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 苦情申出に対する調査結果及び回答について
     総務室から、公安委員会宛苦情申出に対する調査結果及び回答について伺いがあり了承した。
  3. 交通規制の実施について
     交通部から、交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  4. 運転免許の行政処分について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る事後取消処分について伺いがあり了承した。
  5. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果29件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 一般職員の活躍促進に向けた教養計画について
     警務部長から、一般職員の活躍促進に向けた教養計画について報告があった。
  2. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関して報告があった。
  3. 少年の再非行防止に向けた立ち直り支援活動の強化について
     生活安全部長から、少年の再非行防止に向けた立ち直り支援活動の強化について報告があった。
  4. 交番・駐在所員の活動状況について
     生活安全部長から、交番・駐在所員の活動状況について報告があった。
     委員から
     引続き、通学路の見守りなど警察官の姿を見せる活動を推進していただきたい。
    との発言があった。
  5. 多言語コールセンターを活用した警察通訳業務の運用開始について
     刑事部長から、愛媛県多言語コールセンターを活用した警察通訳業務の運用開始について報告があった。
  6. 交通事故分析の高度化に向けた取組について
     交通部長から、交通事故分析の高度化に向けた取組について報告があった。
  7. 警護警備の予定について
     警備部長から、警護警備の実施予定について報告があった。
  8. G20警備での連合機動隊等の活動状況について
     警備部長から、G20警備における連合機動隊等の活動状況について報告があった。
  9. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。
  10. 愛媛県警察医会総会の開催について
     刑事部から、愛媛県警察医会総会の開催について報告があった。
  11. 直轄警察犬の新規導入について
     刑事部から、直轄警察犬の新規導入について報告があった。
  12. 自動車教習所の設置者変更について
     交通部から、自動車教習所の設置者変更について報告があった。

その他

  1. 委員から、「東北大学と仙台教育委員会の共同調査で、スマホを捨てれば偏差値が10上がるという結果が出た。LINE等を4時間以上使う生徒は、使わない生徒より4教科の平均偏差値が10程度低くなるということである。注意力が散漫となり、読解力が落ちるということが原因のようだが、やはり、子ども達にスマホを持たせるかどうかを大人や社会全体でよく考える必要があると感じた。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第15回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年6月12日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 毎年6月1日は、「人権擁護委員の日」です。人権擁護委員は、地域の人達から人権相談を受けたり、人権被害からの救済活動のほか、人権について関心を持ってもらうための啓発活動を行っています。
 私が人権擁護委員として初めて電話相談を受けた時、相談というより罵詈雑言が1時間近く続き、最後は、用事があるからと言って一方的に電話を切られてしまいました。
 それ以降も、いろいろな思いや悩みを持つ方から相談を受けることがあり、相談内容に自分が的確に対応できたのだろうかと思い悩むこともたびたびでした。それでも私が丁寧に話を聞くだけで相手の気持ちも晴れることもあるのではないかと思うようしました。
 相談する側は、藁をも掴む思いで知らない人に相談するのですから、とても勇気がいることだと思います。こんな時に素っ気なくあしらうと、ますます相手は孤立してしまい、過った方向に行ってしまい兼ねません。
 警察はさまざまな相談が寄せられており、相談相手の話をしっかりと聞くということはとても重要で、犯罪防止にも繋がると思います。相談業務は警察の大事な活動の一つであるということを認識していただき、相手に対する優しさと思いやりある対応に努めてほしいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第14回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会表彰について
     交通部から、公安委員会表彰(感謝状)の決定について伺いがあり了承した。
  3. 交通規制の実施について
     交通部から、交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  4. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果28件の行政処分を決定した。
  5. 警察職員の援助要求について
     警備部から、警察職員の援助要求及び援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 警察記念日表彰式の開催について
     首席監察官から、警察記念日表彰式の開催予定について報告があった。
  2. 監察案件に関する報告について
     首席監察官から、監察案件に関して報告があった。
  3. 夏山山岳警備救助訓練の実施について
     生活安全部長から、令和元年度の夏山山岳警備救助訓練の実施について報告があった。
  4. 交通重大事故防止3か月対策(第3期)の推進方針について
     交通部長から、交通重大事故防止3か月対策(第3期)の推進方針について報告があった。
  5. テロ対策愛媛パートナーシップ推進会議第3回総会の開催について
     警備部長から、テロ対策愛媛パートナーシップ推進会議第3回総会の開催について報告があった。
  6. G20大阪サミット対策に向けた連合県機部隊出発式について
     警備部長から、G20大阪サミット対策に向けた連合県機部隊出発式の予定について報告があった。
  7. 警衛警備の実施結果について
     警備部長から、警衛警備の実施結果について報告があった。
  8. 令和元年度初任科生に対する採用時教養の現状について
     警察学校長から、令和元年度の初任科生に対する採用時教養の現状について報告があった。
     委員から
     人材育成には、やらされているという思いを抱かせることなく、何のためにやっているのか、その目的をしっかりと理解させることが大事になる。
    との発言があった。
  9. 苦情の受理及び処理状況について
     総務室から、本年の苦情受理及び処理状況について報告があった。
  10. 特殊詐欺事件の検挙について
     刑事部から、特殊詐欺事件の検挙について報告があった。
  11. 道路交通法違反事件の検挙について
     交通部から、二輪車集団暴走に係る道路交通法違反の検挙について報告があった。

その他

  1. 委員から、「翻訳アプリの面白い訳し間違いが新聞記事に載っていたが、AI(人工知能)を過信することなく、それを使う人間もチェックを怠ってはならないということを示している。また、万引きしそうな客の動作を察知して店員に注意を促す防犯システムでは、AIが人間の能力を補っており、最近起きた無人運転電車の逆走事故も含め、今後ますます人間とAIとの関係について考察を深める必要があると各種の報道を読んで感じた。他県では保育園児2人が被害者となる痛ましい交通死亡事故が発生するなど、国内の交通事故は、諸外国に比べて歩行者が犠牲となる割合が非常に高いといわれている。県警察においては、交通事故抑止のために、これまで発生した事故状況の分析に基づき、歩行者被害の事故を抑止しているところであるが、本年下半期に向け、引き続き情報分析による有効な対策にしっかりと取り組んでほしい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第14回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年6月5日(水)
    午後2時5分 〜 午後3時50分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 私が小学2年生を担当していた頃、生活科で「自分が成長したことに気付き、それを支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを持つ」と言う趣旨の授業をしました。その時、子ども達と一緒に自分が生まれたときの体重と同じ重さの砂を入れた赤ちゃんの人形を作りました。その赤ちゃんを抱いた子ども達は目を輝かせて、自分の小さい頃の服を着せたり、おもちゃで遊んであげたりしていました。遊びを通じて、いかに自分が大切に育てられてきたかを感じているようでした。
 参観日には親にも赤ちゃんを抱いてもらい、一緒に赤ちゃんの誕生日を祝いました。ある保護者が「これは、幸せの重みです。」といった言葉がとても印象的でした。自分達が生まれた時、周りの人たちの喜びや大切にされた命に気付くことによって、子ども達に自尊感情が高まります。また友達と体験を共有することで、自分の命だけでなく、他人の命も大切なんだなということを感じてくれたように思います。
 最近、命の大切さを改めて考えさせられる事件が発生しています。学校側も子ども達に命を大切にする人間を育成したいと、いろいろな方法で取り組んでいます。県警察には、県民からの安全と安心の実現、温かい世の中であってほしいとの願いや期待に応えられるよう、より一層努力していただきたいと思っています。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第13回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 犯罪被害者等給付金支給裁定について
     警務部から、犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律にかかる給付金支給裁定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 愛媛県議会の開催について
     総務室長から、愛媛県議会(6月定例県議会)の開催予定について報告があった。
  2. 愛媛県警察音楽隊の活動について
     総務室長から、「三間ふれ愛コンサート」の開催予定について報告があった。
  3. 全国公安委員会連絡会議の開催予定について
     総務室長から、全国公安委員会連絡会議(代表者会議)の開催予定について報告があった。
  4. 事務職員等試験の申込状況について
     警務部長から、令和元年度愛媛県警察事務職員(上級)等試験の申込状況について報告があった。
     委員から、
     引き続き優秀な人材確保に努めていただきたい。
    との発言があった。
  5. 長官監察の受監結果等について
     首席監察官から、平成30年度第4四半期における長官監察の受監結果及び本県における随時監察実施結果について報告があった。
  6. 損害賠償事案の知事専決処分について
     首席監察官から、損害賠償事案の知事専決処分について報告があった。
  7. サイバーセキュリティ対策の推進状況について
     生活安全部長から、サイバーセキュリティ対策の推進状況について報告があった。
  8. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。
  9. 特殊詐欺事件等の検挙について
     刑事部から、特殊詐欺事件等の検挙と突き上げ捜査の推進について報告があった。
  10. 詐欺事件の検挙について
     刑事部から、拾得物にかかる詐欺事件の検挙について報告があった。

その他

  1. 委員から、「川崎で起きた殺傷事件では、引きこもりの問題が取り上げられている。内閣府の昨年の調査では、40歳から64歳の中高年の引きこもりは全国で推定約61万人とされ、その内男性は76%以上ということだ。必ずしもこれが原因とは言えないが、人との接点がなくなり、考え方も極端になり暴力へと向かうのだろうか。家庭でもスマホ等でインターネットを活用する時間が多くなり、家族との会話も少なくなって、人との時間の共有が希薄となり、人間関係を構築することが難しくなっていると感じる。家族や人との関係を大切にして、家庭や社会から孤立する人が出ないよう、人とのつながりを大切にすることを忘れないよう行動しなければならない。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第13回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年5月29日(水)
    午後1時30分 〜 午後4時40分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 また、子ども達が犠牲になる痛ましい事件が起きてしまいました。今の子ども達には危険がいっぱいで、安心して学校にも行かせることができない状況になっているのではないかと本当に心配です。
 前にも自尊感情を持てない大人のお話したことがありますが、自分は価値あるものだと感じることや、自分を大切に思える気持ちを育てるための社会全体の取組はとても大切です。犯人が今回のような恐ろしい犯行に及んだ背景には、自尊感情が育まれない環境があったのではないでしょうか。
 事件の背景を追求することなく、犯行の動機や経緯が明らかにされないまま事件が解決とされるのなら、同じような事件が繰り返されるのではないかと不安になってしまいます。
 是非、県警察においては、関係機関と連携した取組を進めていただき、社会全体で子ども達が安全で安心できる健全な環境の実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、令和元年第12回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会表彰について
     監察官室から、警察記念日表彰における公安委員会表彰の選考及び決定について伺いがあり了承した。
  3. 警察職員の援助要求について
     警備部から、警察職員の援助要求及び援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。
  4. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果29件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 社会の変化に適応する警察運営に向けた取組について
     警務部長から、今後の日本社会の変化に適応する警察運営に向けた取組について報告があった。
  2. 在留外国人等安全対策委員会の設置について
     警務部長から、在留外国人等安全対策委員会の設置について報告があった。
     委員から、
     様々な国からの人に対応するために、それぞれの外国語を習得した人材の確保にも備える必要があるのではないか。
    との発言があった。
  3. 公務災害認定状況について
     警務部長から、公務災害認定状況等について報告があった。
  4. 随時監察の受監結果について
     首席監察官から、平成30年度第2、第3、第4四半期における局長随時監察の受監結果について報告があった。
  5. 暴力団の現状について
     刑事部長から、暴力団の全国及び県内情勢について報告があった。
  6. 補助金適正化法違反事件の検挙について
     生活安全部から、企業主導型保育事業に係る補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律違反の検挙について報告があった。
  7. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。
  8. 春の全国交通安全運動の実施結果について
     交通部から、春の全国交通安全運動の実施結果について報告があった。
  9. 道路交通法違反事件の検挙について
     交通部から、二輪車集団暴走に係る道路交通法違反の検挙について報告があった。

その他

  1. 委員から、「昨年の西日本豪雨災害では、地元の協力を得て漁船等で警備部隊員の輸送を行うことで、発災直後から即座に活動することが可能となった。1940年、英国首相チャーチルは、差し迫った危機に同様のアイデアで対処した。イギリス等の兵士33万人以上をフランスのダンケルクからイギリスに撤退させた際、チャーチルは、民間の漁船やヨットなどの小型船の所有者に呼びかけ、兵士を沖合の艦船にピストン輸送させた。後にチャーチルは、救出された兵士の多くはイギリス空軍の攻撃から免れて自分達に襲い掛かるドイツ軍の飛行機は見えたが、これを阻止したイギリス空軍の活躍を目にすることはなかっただろうと作戦を空から援護した空軍の功績を称えたが、陸上にあってドイツ軍の進攻を食い止めたイギリス、フランスの兵士たちの奮闘が撤退の成功に大きく貢献したことも見逃してはならない。自分に全てが見えている訳ではないということだ。警察活動もお互い他の部署の活動が見えていなくても、1つの目標に向けてそれぞれがそれぞれの立場で力を合わせることによって初めて、十分な成果を得ることができる。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第12回)の開催状況

  1. 日 時
    令和元年5月15日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 今、春の全国交通安全運動が始まっています。私も出席した県警においての交通機動隊による出動式や各署各地域では、交通安全を呼びかけたり周知させるためのイベントやキャンペーン活動などに力を入れていただいているところです。
 他県では、歩道上の歩行者を巻き込む重大事故が発生し、園児2名が死亡するほか多数の重軽傷者がでる悲惨な交通事故が発生しています。
 このような事故を防ぐためには、道路上に防護柵を設置するなどハード面対策も大事ですが、こうした対策には限界があり、やはり、人の心に訴えるソフト面の対策により、運転者に交通事故を起こさないように気をつけてもらうことがとても大事だと思います。
 愛媛県では、「歩行者を守る気遣い、思いやり」のスローガンのもと「横断歩道止まろうキャンペーン」で歩行者被害の事故防止活動に取り組んでいるところですが、今後も県警においてはハード面、ソフト面での交通事故防止対策を進めていただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第11回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 警察職員等の援助の要求について
     総務室から、警察職員の援助要求及び援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。
  3. 審査請求の申立て等について
     警務部から審査請求の受理報告及び総括審理官等の指名について伺いがあり了承した。
  4. 公安委員会表彰について
     警務部から、公安委員会表彰(感謝状)の決定等について伺いがあり了承した。
  5. 公安委員会表彰について
     交通部から、公安委員会表彰の決定について伺いがあり了承した。
  6. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果16件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 議会予定について
     総務室長から、愛媛県議会の開催予定等について報告があった。
  2. 愛媛県警察事務職員等の採用募集活動について
     警務部長から、令和元年度愛媛県警察事務職員(上級)等の採用募集活動について報告があった。
  3. 総合監察受監結果について
     首席監察官から、平成30年度第2四半期から第4四半期の四国管区警察局長の行う総合監察受監結果について報告があった。
  4. 総合監察の監察実施計画について
     首席監察官から、令和元年度における総合監察の監察実施計画について報告があった。
  5. 交番・駐在所におけるセキュリティ対策について
     生活安全部長から、交番・駐在所におけるセキュリティ対策の強化について報告があった。
  6. 事務手数料条例の改正等について
     生活安全部から、風俗営業等の規制及び適正化等に関する法律に係る申請審査手数料等を定める施行条例の一部改正等について報告があった。
  7. 繁華街・歓楽街総合対策の推進について
     刑事部長から、繁華街・歓楽街における総合対策及び「番町安全・安心プロジェクトチーム」の発足等について報告があった。
  8. 「横断歩道止まろうキャンペーン」推進モデル事業所発足式について
     交通部から、「横断歩道止まろうキャンペーン」推進モデル事業所発足式について報告があった。
  9. 死亡ひき逃げ事件の発生・検挙について
     交通部から、死亡ひき逃げ事件の発生と検挙について報告があった。
  10. 災害警備実施計画の改訂について
     警備部長から、愛媛県警察災害警備実施計画の改訂について報告があった。
     委員から、
     これまでの災害警備体験が生かされた内容となっており、今後も諸課題に備えていただきたい。
    との発言があった。
  11. 非常災害警備本部設置訓練の実施について
     警備部長から、非常災害警備本部設置訓練の実施予定等について報告があった。

その他

  1. 委員から、「十年ほど前のことだが、作業現場を見まわっている際に、ボルトの頭の部分が落ちているのを見付けた。責任者に確認したところ、それはある組立品の部品で、既に取替えているといった報告を受けた。ボルトが破損したのは水素脆性という現象が原因だったが、「悪い部分を取替えて、これで良し。」で終わるのでは大事なことを忘れている。同じボルトが何本、いつどこへ使用して、市場に出たのかということを確認し対処する必要がある。皆さんの取扱う事案において、処理が終わったことで、全てが解決したという認識でいると本当に大事なことを見過ごしてしまうことがある。異常発生時の処理、仕事の落としどころというのは、起こったことの処理だけではなく、その前後の経緯、原因や影響などを考えて対処しなければならない。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第11回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年4月24日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 限界集落とは、65歳以上の高齢者が人口の50%以上を占める社会的共同生活や集落の維持が困難な地域とされています。
 このような高齢者ばかりの地域では、孤独死や買い物が非常に困難になることや空き家も多くなるため、空き巣被害、不法占拠、放火の対象となるなど、多くの問題があります。
 私が友達と散策に行った時のことです。そこは、わらび、ゼンマイなどの山菜のほか、タチツボスミレ、フデリンドウなど、野に咲く花がとてもきれいで自然がいっぱいの光景に私たちは感動していました。
 そんな時、いつもは人のいない、空き家の多いこの地区で警察官に出会いました。
 その警察官は、私たちを見つけると、春の全国交通安全運動のチラシなどを示して交通事故防止のための注意点や特殊詐欺の被害にあわないように不審な電話には注意することなどを丁寧に説明するのです。その姿は本当に感じがよく、さわやかな気持ちになりました。
 きっと、この警察官は、見慣れない車が駐車していることや、空き家付近に人がいることなどを遠くから見ていて、その時の小さな異変に気付いて私たちのところに来たんだと思います。
 高齢者の多い限界集落など、周りの情報や社会から孤立している地域は、犯罪被害にも遭いやすいのではないでしょうか。このような地域の住民の安全安心を守る警察への期待は大きいと思います。
 県警には野に咲く花のように地味だけど、しっかりと地域に根ざした活動をしている頼もしい警察官がいるんだと大変うれしくなりました。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第10回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 警察署協議会委員の委嘱等について
     総務室から、警察署協議会員の委嘱及び委嘱状の交付について伺いがあり了承した。
  3. 公安委員会表彰について
     総務室から、公安委員会表彰(感謝状)の決定について伺いがあり了承した。
  4. 審査請求の申立て等について
     警務部から審査請求及び統括審理官等の指名について伺いがあり了承した。
  5. 会計監査の実施結果等について
     警務部から、愛媛県警察会計監査に関する訓令に基づく会計監査の平成30年度実施結果及び本年度の実施計画を定めることについて伺いがあり了承した。
  6. 防止命令の発出について
     刑事部から、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に基づく防止命令の発出について伺いがあり了承した。
  7. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果27件の行政処分の決定について伺いがあり了承した。
  8. 審査請求に係る審理経過及び裁決について
     交通部から、審査請求に係る審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 議会予定について
     総務室長から、愛媛県議会の開催予定等について報告があった。
  2. 愛媛県警察運営目標の推進状況について
     警務部長から、平成31年愛媛県警察運営目標推進状況について報告があった。
     委員からは、
     県警の働き方改革を進める上で業務の合理化、効率化の取組を期待する。
     大規模警備などの対策においては、考えられること、今できること、気付いたことについての対策を実行していただき、やっておけばよかったとならないよう備えていくことが大切である。
    との発言があった。
  3. 警察官採用試験の申込状況について
     警務部長から、2019年度警察官(大学卒)採用試験の申込状況について報告があった。
     委員からは、
     警察官の採用時期については、社会情勢を考慮しながら4月採用に時期を限定することなく優秀な人材の確保に力を入れていただきたい。
    との発言があった。
  4. 勲章伝達式の開催予定について
     首席監察官から、第32回の勲章伝達式の開催予定について報告があった。
  5. 総合監察等の実施について
     首席監察官から、令和元年度における総合監察等の実施要領について報告があった。
     委員からは、
     適正な業務ができているかどうかや進め方を含めてしっかりと取り組んでいただきたい。監察が業務をチェックすることにより、業務の見直しにも繋がる。
    との発言があった。
  6. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令の実施状況についての報告があった。
  7. 統一地方選挙の違反取締状況について
     刑事部から、統一地方選挙の違反取締状況について報告があった。
  8. 平成30年中の運転免許課業務推進状況について
     交通部長から、平成30年中の運転免許課業務推進状況について報告があった。
  9. 警備実施結果について
     警備部長から、警備実施の結果等について報告があった。
  10. 通信施設整備予定について
     情報通信部長から、本年度の通信施設の整備予定について報告があった。

その他

  1. 委員から、「昭和54年制定の元号法には元号は政令で定めるとあり、今回も閣議決定により“令和”と定められた。天平2年(730年)正月13日、筑紫大宰府の長官である大伴旅人の邸宅で観梅の宴が開かれ、旅人をはじめ32人が梅を題材に和歌を詠み、それが万葉集巻五の815番から846番であるが、それら一群の和歌に漢文の「序」が付けられ、“時に初春令月、気淑(よ)く風和らぎ”との文言がある。5月1日から、いよいよ令和の時代を迎えるが、元号が変わっても警察の業務は変わらない。将来、令和の時代を振り返る時、“愛媛の治安は良かった。”といわれるよう、皆さんの熱意と勤勉で令和の中身を形作っていってもらいたい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第10回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年4月10日(水)
    午後2時10分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 4月4日の新聞に、今年入学の小学1年生に実施した“将来就きたい職業アンケート”結果が掲載されていました。男の子は1位がスポーツ選手、2位が警察官、女の子は1位がケーキ屋・パン屋さん、そして10位に警察官が入っていました。警察職員一人一人がこうした警察官の姿に憧れる子ども達の夢を壊さないようにして、将来のリクルート活動に繋げてほしいと思います。
 さて、昨年の豪雨災害を体験した警察署員の手記を読みました。これには、個人の無力さを感じながら、警察官として立ち向かわなければならないことを認識する姿や、いろんな人の言葉や思いに支えられ、笑顔と前向きな気持ちを大切に災害時の活動に取り組む署員の姿が描かれていました。悲惨で厳しい体験を綴った内容ですが、読むとなぜか元気になるのは、素直な思いで正直に書いたそれぞれの本気が感じられること、そして、この体験が警察官としてだけでなく人としての成長の記録であるからだと思いました。
 手記には、“あの光景を忘れなければ自分は警察官の道を外すことはないと確信している。”とありました。今後薄れていくだろう災害体験の記憶を残していくことは、災害時の活動を体験した一人一人の職員はもとより、県警の財産になると思いました。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第9回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 苦情申出の受理について
     総務室から、公安委員会宛て苦情申出の受理について伺いがあり了承した。
  3. 警察職員の援助要求について
     総務室から、警察職員の援助要求及び援助要求に対する回答について伺いがあり了承した。
  4. 犯罪被害者等早期援助団体からの事業計画書等の受理について
     警務部から、犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律に基づく、犯罪被害者等早期援助団体からの事業計画書等の受理及び事業運営に関する必要な措置が認められないことについて伺いがあり了承した。
  5. 意見聴取の開催について
     刑事部から、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に基づく、防止命令に係る意見聴取を、意見聴取官に主宰させることについて伺いがあり了承した。
  6. 自動車運転免許技能試験官の指定等について
     交通部から、自動車運転免許技能試験官の指定及び再指定について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 被疑者取調べ監督制度の実施状況について
     総務室長から、被疑者取調べ監督制度の実施状況について報告があった。
  2. 愛媛県警察メンター制度の導入について
     警務部長から、愛媛県警察メンター制度の導入について報告があった。
     委員からは、
     組織において、人を大切に育てることは大事なことであり、メンター制度の円滑な運用に取り組んでいただきたい。
    との発言があった。
  3. 交番相談員等の委嘱及び研修について
     生活安全部長から、交番相談員とスクールサポーターの委嘱及び研修の実施状況について報告があった。
     委員からは、
     学校や関係機関等との情報交換に努め、地域の安全・安心のために活動していただくよう期待します。
    との発言があった。
  4. 自転車盗難防止対策の実施状況について
     生活安全部長から、自転車盗難防止対策「えひめの愛錠ロック作戦」の試行実施状況について報告があった。
  5. ゴールデンウィーク期間中の交通対策について
     交通部長から、ゴールデンウィーク期間中の交通対策について報告があった。
  6. 交通重大事故抑止3か月対策の実施結果について
     交通部長から、交通重大事故抑止3か月対策(第1期)の実施結果について報告があった。
  7. ダム放流に関する情報提供体制の構築について
     警備部長から、ダム放流に関する情報提供体制の構築について報告があった。
     委員から、
     警察官の住民避難活動に資するため、確実で早期の情報入手に努めていただきたい。
    との発言があった。
  8. 苦情の受理及び対応状況について
     総務室から、苦情の受理及び対応状況について報告があった。
  9. 警察署の保護室整備と運用について
     警務部から、松山西警察署の保護室の整備と運用状況について報告があった。
  10. 統一地方選挙の違反取締状況について
     刑事部から、統一地方選挙の違反取締状況について報告があった。

その他

  1. 委員から、「真実を見つけるには、ある一点に目を向けていては見つからない。仕事上発生する不具合やトラブルの原因を発見するには、現場、現物、現実、原理、原則の5ゲン則や今までの経験、知識も必要である。しかし、原因や真実を発見するには、先入観を持つことなく、ゼロから考え直す議論や検討が必要である。突き詰めると真実は一つのはずだから、原因はこれしかないと決め付けたり、予断を持ったりしていると、本当の原因や真実には辿り着かない。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第9回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年4月3日(水)
    午後2時10分 〜 午後4時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 今日は、地域の人達が子ども達の健全育成のために連携・協働している「子ども食堂」の取組についてお話しします。
 「子ども食堂」は子どもを貧困から守るというさまざまな事業の一つとして2012年頃から始まりました。そして、今では一人で食事をする孤食の子どもやいろいろな問題を抱える子どもをなんとか救えないかと地域の人達が自主的に立ち上がり、全国的な広がりを見せています。
 私も松山市のある公民館で行われている「子ども食堂」に参加したことがあります。調理場では、大勢の地域の大人たちが楽しそうに食事を作り、子ども達も配膳の手伝いをします。みんなが一斉に「いただきま〜す。」と声を合わせて頂くのですが、この時の食事は、本当に美味しく楽しく和やかな雰囲気でした。今まで一人で食事をしていた子ども達にとっては、なおさら楽しく美味しい食事であったのではないかと思います。食事の後は、地域の学習支援ボランティアも参加して、勉強会が始まるなど、「子ども食堂」は、今では子どもからお年寄りまで地域の人とのふれあいの場にもなっていました。『地域の子どもは地域で守る』という草の根的な「子ども食堂」の活動が、子どもを非行や犯罪から守るという役目を担っていると深く感じました。
 警察職員の方も、ぜひ一度「子ども食堂」や地域の公民館・集会所に立ち寄っていただければと思います。地域のコミュニティーに参加することで、警察と地域の連携が生まれ、地域の実情を知ることで情報交換の場にもなります。結果として、地域の安全・安心に繋がっていくのではないかと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第8回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 愛媛県公安委員会規則の一部改正について
     交通部から、愛媛県道路交通規則の一部を改正する規則について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 「春のプロムナードコンサート」開催予定について
     総務室長から、本年の「春のプロムナードコンサート」開催予定について報告があった。
  2. 会計監査実施計画の策定について
     警務部長から、本年度の会計監査実施計画の策定について報告があった。
  3. 自転車盗難防止対策の試行について
     生活安全部長から、自転車盗難防止対策「えひめの愛錠ロック作戦」の試行について報告があった。
     委員からは、
     試行状況を検証しながら、自転車盗難被害の抑止に繋がるよう効果的に進めていただきたい。
    との発言があった。
  4. 愛媛県警察用船舶運用要領の策定について
     生活安全部長から、本年度からの愛媛県警察用船舶の運用要領の策定について報告があった。
  5. 警備部隊の訓練日程について
     警備部長から、大規模警備に向けた当面の各種警備部隊の訓練日程について報告があった。
     委員からは、
     各種警備活動においては、何が起こるか分らないとの考えで、想定外にも対応できるよう備えていただきたい。
    との発言があった。
  6. 災害発生時の船舶による警備部隊員等の輸送に関する協定の締結について
     警備部長から、「災害発生時の船舶による警備部隊員等の輸送に関する協定」の締結及び締結式の実施予定について報告があった。
  7. 監察案件の報告について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  8. 損害賠償請求事件の発生について
     首席監察官から、損害賠償請求事件の発生について報告があった。
  9. 2019年「春の全国交通安全運動」の主要行事について
     交通部から、2019年「春の全国交通安全運動」の主要行事等について報告があった。
  10. 自転車利用者に対する交通指導取締状況について
     交通部から、自転車利用者に対する交通指導取締状況について報告があった。
  11. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況について報告があった。
  12. 初任科生の入校について
     警察学校長から、初任科生の入校式の実施予定について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「県警職員の異動も終了し新年度体制が整った。働き方改革に伴う職員の超過勤務時間の上限規制が導入されたが、統一地方選挙取締、G20大阪サミット及び愛媛・松山労働雇用大臣会合の大規模警備等の諸課題について、業務の効率的、合理化を進めながらしっかりと取り組んでいきたい。」との発言があった。
  2. 委員から、「現場を見ることの大切さについて改めて考えてみた。犯罪捜査の場合、写真や報告書を見て現場の状況を知ったつもりでも、直接現場を見て知るのとでは、全く違う。私が学んだ判事は、難しい交通事故の事件などは現場を見て判断すると話していた。池上彰は、「わかりやすさの罠」の中で“報告や説明を受けてわかったつもりになって、そこから先に進もうとしない。そこから先に進む力(知る力)を鍛えてほしい。めざましい経済発展を遂げたベトナムといまだにアジア最貧国のラオス、20年程前に両国の読書事情を見たが、これによって将来の国の発展を予想することができた。何事も現地に行って見てみないとわからないことがたくさんある。”と書いている。今、日本の若い人が留学をためらい、国際的論文の件数が減っていると聞くが、自分の目で現場を見て判断するという“知る力”が全体的に落ちているのではないかと感じている。公安委員会においても見るべき現場があり、各行事への参加や現場活動の視察・督励を行うことによって、公安委員会としての適切な意見が言えるのではないかと考えている。いくつになっても知る力を鍛えることは大事であり、現場を見ることの大切さは変わらない。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第8回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年3月27日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 先日、以前から報告を受けていた少年の立ち直りや再犯防止について、県警と松山鑑別所が協定を締結したとの報道があったが、関係機関との連携した取組がより一層の少年非行の減少に繋がることを期待します。
 この詩をご存知ですか。 「批判ばかりされた子どもは非難することをおぼえる 殴られて大きくなった子どもは力にたよることをおぼえる・・・可愛がられ抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じることをおぼえる。」これは、皇太子殿下がお誕生日会見で朗読されたこともあるドロシー・ロー・ノルト博士の詩です。
 私は、この詩は「自尊感情」の大切さについて書かれた詩だと思っています。自尊感情は、自己肯定感(セルフエスティーム)ともいいますが、自分は価値あるものだと感じること、自分を大切に思える気持ちのことです。
 虐待を受けて自尊感情を持てない子どもが大人になって過ちを犯す前に、子ども達の成長過程の中で、学校、自治体、児童相談所や少年鑑別所などが救いの手を差し伸べてほしいと思います。なぜなら、その時の子どもには罪はないからです。そのためには連携した取組が必要ですが、その中でも警察は、各関係機関の本来の仕事をやりやすくするための機関であってほしいと思います。
 今後も県警は、少年非行防止のため各関係機関との連携や要請に応える活動に積極的に取組でいただきたい。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第7回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 警察署協議会委員の委嘱候補者の上申について
     総務室から、警察署協議会委員の委嘱候補者の上申について伺いがあり了承した。
  3. 愛媛県留置施設視察委員会委員の任命について
     警務部から愛媛県留置施設視察委員会委員の任命について伺いがあり了承した。
  4. 審査請求に係る審理経過及び裁決について
     交通部から、審査請求に係る審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。
  5. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果31件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 平成30年の情報公開・個人情報開示の請求状況について
     総務室長から、平成30年の情報公開請求及び個人情報開示請求の状況について報告があった。
  2. 平成31年版「まもると安心の白書」の編集について
     警務部長から、「まもると安心の白書」の編集内容の状況について報告があった。
     委員からは、
     警察活動に対する県民の理解と協力を得るため、大勢の方に見てもらえるよう活用してほしい。
    との発言があった。
  3. 警察逮捕術の重点訓練開始について
     警務部長から、治安維持のための警察逮捕術の重点訓練開始について報告があった。
     委員からは、
     警察の職務は、市民との壁を作らず、なおかつ警戒を怠ることのないようにするといった難しい面があるが、交番襲撃事案が発生していることから、そうした対応も考えなければならない時代である。そのためには、職員の励みとなる逮捕術大会などを通して、技術の向上に繋げてほしい。
    との発言があった。
  4. 職員の超過勤務時間の上限について
     警務部長から、愛媛県人事院規則の一部改正に対する職員の超過勤務時間の上限等の方針について報告があった。
  5. 少年鑑別所との支援活動等に関する協定の締結について
     生活安全部長から、少年鑑別所との少年の立ち直り支援活動等に関する協定の締結について報告があった。
  6. 交通重大事故抑止対策の実施状況について
     交通部長から、第2期となる交通重大事故抑止3か月対策の実施状況について報告があった。
     委員からは、
     横断歩道を横断中の歩行者事故を防止するため、信号サイクルを工夫するなど、検証しながら効果的な対策を進めていただきたい。
    との発言があった。
  7. 2019年「春の全国交通安全運動」の実施について
     交通部長から、2019年「春の全国交通安全運動」の実施及び取組方針について報告があった。
  8. 警察職員の任用について
     警務部から、警察職員の任用状況について報告があった。
  9. 警察署留置施設の開場について
     警務部から、西予警察署の留置施設の開場について報告があった。
  10. 監察案件について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  11. 禁止命令の実施について
     生活安全部から、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令及び実施状況についての報告があった。
  12. 事件検挙について
     生活安全部から、中学校における殺人未遂事件被疑者の検挙について報告があった。
  13. 愛媛県銃器・薬物対策推進本部幹事会の開催予定について
     刑事部から、平成31年愛媛県銃器・薬物対策推進本部幹事会の開催予定と取組方針について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「職員の超過勤務時間の上限等については、規制を遵守することは当然のこと、業務の合理化、効率化の一層の推進にしっかりと取組んでいきたい。」との発言があった。
  2. 委員から、「若者に向けた言葉がテーマの“二つの国から学びなさい”という国連で行われたスピーチがある。そのなかで、“日本人については、物事に失敗したとき、恥ずかしい、忸怩たる思いだと感じることが日本人の中に染み込んでいる。そして期待や信頼に応えるために更に一生懸命努力を重ねる。こうした美徳を見習うことこそが成功への道である。”と紹介されている。
     もう一つは、アイスランドには13歳から18歳の12人からなる首相官邸直轄のユースカウンシル(青少年評議会)があり、若者に政治に関心を持たせる努力がなされている。若者の選挙投票率をみてもアイスランドは日本と比べて非常に高く、政治への関心が高いといえる。
     これからの県警の将来を担っていく若い職員の方は、失敗しても県民の期待や信頼に応えるために更なる努力を重ねることや政治・経済などいろいろなものに関心を持つことで国を良くしていこうという努力をしてほしい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第7回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年3月13日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 3月8日は国際女性デーです。新聞には「都道府県庁の女性管理職1割未満」という見出しが大きく出ていました。全国平均が9.7%、愛媛県は6.5%であり、政府の“2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%に”という目標には程遠い状況です。
 私も20年前に初めて管理職試験を受けました。当時は管理職になりたいとか、管理職に魅力を感じていたわけではなかったのですが、校長の後押しもあり、管理職になってからは、女性の視点を反映させるという意味でも、女性の管理職は必要であると思うようになりました。もし職場で管理職に就くことを迷っている女性がいるのなら、背中をちょっと押してあげてほしいと思います。
 その後、「女性の活躍の場を」という時代の流れから、男性のみの職場に女性である私が配属され苦労したこともありましたが、この数年間は本当に良い経験をさせていただいたと思っています。
 このような経験を踏まえて言えることは、女性管理職登用の推進は、初めは形や数値を考慮していくことも大事ですが、女性だからという理由で、この仕事は駄目と決め付けるのではなく、いろいろな分野の仕事を経験させることが大切だということです。また、女性も目標を持って活躍できる力をつける努力を続けてほしいと思います。
 県警も今後、本格的に女性管理職登用に向けて大切な時期を迎えることになりますが、これまでの研修などをしっかり行い女性職員の意識向上に努めていただくとともに、男女かかわらず有能な人材がいかされる組織であってほしいと願います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第6回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 苦情申出の受理について
     総務室から、公安委員会宛の苦情申出の受理について伺いがあり了承した。
  3. 審査請求事案にかかる要望書の受理について
     総務室から、審査請求事案にかかる要望書の受理について伺いがあり了承した。
  4. 愛媛県警察組織規則等の一部改正について
     警務部から、愛媛県警察組織規則等の一部を改正する規則について伺いがあり了承した。
  5. 平成31年度の組織改正について
     警務部から、平成31年度の組織改正に伴う所属職員定数について伺いがあり了承した。
  6. 交通規制の実施について
     交通部から、交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  7. 運転免許の行政処分について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る事後取消処分について伺いがあり了承された。
  8. 認知機能検査業務委託の契約について
     交通部から、認知機能検査の業務委託契約の変更について伺いがあり了承された。
  9. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果24件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 定例県議会の開催結果について
     総務室長から、平成31年2月定例県議会の開催結果について報告があった。
  2. 訪日外国人等の急増への取組状況について
     警務部長から、訪日外国人の現状や取組施策等について報告があった。
     委員からは、
     今後も訪日外国人の増加が予想されることから、多言語に対応できる取組を進めていただきたい。
    との発言があった。
  3. サイバーセキュリティシンポジウムの開催について
     生活安全部長から、「サイバーセキュリティシンポジウム道後2019」の開催にともなう県警の取組状況等について報告があった。
  4. 科学捜査研究所の活動概況について
     刑事部長から、平成30年中の科学捜査研究所の活動概況について報告があった。
  5. 交通事故抑止システムの試験実施結果について
     交通部長から、交通事故抑止システムの試験実施結果について報告があった。
     委員からは、
     事故発生状況が客観的に見えるようになり、効果的な活用を期待する。
    との発言があった。
  6. 初任科生の卒業式等の実施について
     警察学校長から、初任科第175期生の卒業式及び初任科第176期生・初任科第177期生の入校式の実施について報告があった。
  7. 苦情の受理及び処理状況について
     総務室から、本年の苦情の受理及び処理状況について報告があった。
  8. 術科部員及び白バイ特別訓練員の指名について
     警務部から、平成31年度の警察術科部員及び白バイ特別訓練員の指名式の実施について報告があった。

その他

  1. 3月8日付けで着任した情報通信部長から挨拶があった。
  2. 本部長から、「これから行われる統一地方選挙等の選挙取締りにしっかりと取組んでいきたい。」との発言があった。
  3. 委員から、「県警のけん銃射撃大会に出席したとき、メンタルの大切さを思った。女子テニスで世界ランク1位となった大坂なおみ選手は“インナーピース(内心の平和)”という言葉を使っていたが、精神的に落ち着いた状態でないと勝利は難しいということであると思う。一方、浅田真央選手や吉田沙保里選手が引退の際“やり残した思いは無い”と心境を語っているが、塩野七生の「ギリシャ人の物語」に出てくる“パーチェ・コンセ・ステッソ(自分との平和)”という、自分のやれることは、自分の能力の範囲であるにしろ、全てやり遂げたという平穏な心境であったのだと思う。県警にあっても職員一人一人が、インナーピースに留意して身体と精神の健康を保ち、それぞれの課題や目標に向けて、やれることは全てやり遂げたと“自分との平和”に達せられるように頑張ってほしい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第6回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年3月6日(水)
    午後1時30分 〜 午後4時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 今回は、私の38年間の教員生活で、一番仕事にやりがいを感じた頃の話をします。
 平成4年に小学1、2年生の理科と社会の代わりに生活科という教科が誕生しました。小学1、2年生といえば、まだ発達が未分化な状態です。そんな低学年の子供にとっては、具体的な活動や体験を通して学習させた方がいいのではないかということで生まれた教科です。
 私は平成元年頃からこの生活科という教科に大変興味を持ち、平成3年までのまだ教科書のない試行期間中に、先進校に視察に行ったり、仲間と生活科同好会を作ったりして研究を重ね、自前の年間計画を作って授業をしていました。運動場のすみを耕し畑にしたり、城山をかけずりまわって探検したり・・・。この生活科は企画力や思考力など「生きる力」をつけることが大きなテーマなのです。
 お陰で研究指定校になり、全国から先生方が集まって来てくれました。この時期が本当に自分にとってやりがいを感じた数年間でした。
 それからは生活科がだんだん楽しく無くなりました。教科書ができたからです。教科書は必要なものではありますが、逆に教科書に頼ってしまうと、教える内容も全国一律になってくるという問題が生じてきます。
 マニュアル化することは大切なことですが、だんだんと本質を忘れ、工夫や成長が無くなることがあるかもしれません。
 警察業務は、目の前の様々な事象に即応しなければならないため、マニュアルは大切です。しかし、極端にマニュアルに頼るのではなく、自分の仕事は何のためにやっているのか、「県民の安全・安心のため」という本来の使命を忘れないように心掛けていただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第5回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 総括審理官等の指名について
     監察官室から、人事異動に伴う総括審理官等の指名変更について伺いがあり了承した。
  3. 愛媛県公安委員会規則の一部改正について
     交通部から、認知機能検査員講習の実施に関する規則の一部改正について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 警察署協議会の開催状況について
     総務室長から、平成30年度第3回警察署協議会の開催状況について報告があった。
  2. 愛媛県警察音楽隊の活動状況について
     総務室長から、平成30年中の愛媛県警察音楽隊の活動状況について報告があった。
     委員からは、
     音楽隊の演奏は、県警に対する信頼や協力を得るための大切な活動となっているので、活発な活動を期待する。
    との発言があった。
     委員からは、
     隊員は他の業務を兼ねているので、音楽隊活動の練習がしやすい勤務にも配慮してほしい。
    との発言があった。
  3. 警察官の採用募集活動について
     警務部長から、平成31年度の警察官(大学卒)の採用募集活動の取組内容等について報告があった。
     委員からは、
     この取組により、優秀な人材確保に努めていただきたい。
    との発言があった。
  4. 遺失物管理システムの運用状況について
     警務部長から、交番での遺失物管理システムの運用開始の状況について報告があった。
  5. 通訳センターの運用状況について
     刑事部長から、平成30年中の通訳センターの運用状況について報告があった。
     委員からは、
     外国人犯罪の増加が予想されるなか、通訳の技能向上に努めるとともに、積極的な通訳センターの活用に努めていただきたい。
    との発言があった。
  6. 「ひまわりの絆プロジェクト」取組状況について
     交通部長から、「ひまわりの絆プロジェクト」の取組状況について報告があった。
     委員からは、
     この取組を地域や民間団体などに広めていただき、県警と連携した交通事故防止対策が推進されることを期待する。
    との発言があった。
  7. 初任補修科生の卒業式について
     警察学校長から、初任補修科生の卒業式の実施予定について報告があった。

その他

  1. 3月8日付けで退職する情報通信部長から、退職の挨拶があった。
  2. 委員から、「日産の前会長に関する事件から、評価や価値観は人や国によって違ってくるということを考えさせられた。ある集団の中で正しいと考えられていることも他の目からは、どのように判断されるか難しい時代となっているので、よく考えた対応が必要となる。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第5回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年2月27日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 最近、様々な機関や組織の間で連携ということが重要になってきています。先日「交通安全県民総ぐるみ運動愛媛県本部」の運営会議が開催されましたが、安全な交通社会の実現には、いろいろな組織の力を結集させることが重要であり、そのためにもこうした会議で連携を図ることが大事だと感じました。
 さて、“愛媛産には愛がある。”という坂村真民さんの言葉がありますが、私は、愛情というのは優しさだけでなく、厳しさも併せ持つものだと思います。定例会や県下各署への視察において活動報告等を受けた際に、県警が県民の安全と安心、県民の命を守るために努力されていることを認識する度に、愛媛県警にも愛があると感じています。
 その中でも特に、職員に対しても働きやすい環境作りへの取組が進められており、こうした職員に対する愛情ある対応が職員一人一人の仕事の効率向上に反映されるものと思います。
 愛の反対は無関心、成功の反対は何もしないことです。今後も、職員の働き方や業務に関心を持って、新しいことに取り組んでいただくとともに、これまでの業務についても大事に進めていく必要があると思います。
 新しい体制となりましたが、公安委員会にも愛があることを承知していただき、引き続き、県警にも愛が感じられる業務の取組をお願いします。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第4回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 苦情申出に対する調査結果及び回答について
     総務室から、公安委員会宛苦情申出に対する調査結果及び回答について伺いがあり了承した。
  3. 平成29年度監査結果の措置報告の回答について
     警務部から、監査委員による監査実施結果の措置報告の回答について伺いがあり了承した。
  4. ストーカー規正法に基づく禁止命令等について
     生活安全部から、ストーカー規制法に基づく禁止命令等について伺いがあり了承した。
  5. 平成31年度少年指導員の嘱託について
     生活安全部から、任期満了等に伴い少年指導委員20人を委嘱することについて伺いがあり了承した。
  6. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果22件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. モバイル回線利用のネットワーク整備について
     総務室長から、モバイル回線を利用した交番へのネットワーク整備の状況について報告があった。
  2. 業務の高度化・効率化等の取組状況について
     警務部長から平成30年度における業務の高度化・効率化を推進した状況及びワークライフバランス推進のための取組状況について報告があった。
     委員から、
     この取組をチャンスと捉えて、勤務時間と業務効率等を検証しながら実効ある業務改善を進めていただきたい。
    との発言があった。
  3. 平成30年度の総合監察受監結果について
     首席監察官から、第3四半期の警察庁長官の行う総合監察受監結果について報告があった。
     委員から、
     改善すべき点に気付いたら、その都度指摘することで、基本を習慣付けていただきたい。
    との発言があった。
  4. 愛媛県青少年保護条例の一部改正について
     生活安全部長から平成31年4月1日施行の愛媛県青少年保護条例の改正点について報告があった。
     委員から、
     携帯電話を利用したインターネット環境が著しく変化する中、子供達が被害に遭わないよう、しっかりと対策していただきたい。
    との発言があった。
  5. 平成30年中の鑑識活動について
     刑事部長から、事件に強い警察活動に向けた鑑識活動の高度化等について報告があった。
  6. 外国人技能実習生をめぐる諸問題について
     警備部長から、外国人技能実習生の現状や諸問題の背景等について報告があった。
  7. 警衛について
     警備部長から、警衛について報告があった。
  8. 「横断歩道止まろうキャンペーン」取組状況について
     交通部長から、「横断歩道止まろうキャンペーン」の取組状況について報告があった。
  9. 監察案件について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  10. 不審者情報の新聞掲載について
     生活安全部から、不審者情報の報道機関への提供について報告があった。
  11. 平成30年度サイバーセキュリティコンテストの結果について
     生活安全部から、平成30年度のサイバーセキュリティコンテストの結果について報告があった。
  12. 現住建造物放火事件等の検挙について
     刑事部から、現住建造物放火事件等の検挙について報告があった。
  13. 銃刀法違反事件の検挙について
     刑事部から、銃刀法(拳銃発射)違反事件の検挙について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「今回から新体制となるが、引き続き御指導をよろしくお願いしたい。」との発言があった。
  2. 委員から、「西日本豪雨被災地の署長等から聞いた被災直後からの体験談から、ある話を思い出した。それは江戸時代末期、日本に開国を求めてやってきたロシア使節団の航海誌に、司祭は、安政東海地震の津波による甚大な被害をうけた当時の庶民の様子を記している中で、“なんと驚くべき人達だろう。彼らは悲しみの代わりに笑顔をしていた。哀れみに代わって無関心な表情があった。悲観の変わりに陽気な様子があった。彼らは谷間を歩き回っては笑い声を立て、絶え間なく煙草を吸っている。過ぎ去ったことは悲しんでも始まらぬというわけだ。”と書き残しており、これによると、当時の庶民は陽気に振舞うことでなんとか頑張ろうとしていたのではないか。それともう一つは、やらなければならない使命が目の前にあるということだと思う。同じ状況に遭っても、やるべき自分の仕事が目の前にあるという意識を持つかどうかの違いではないか。西日本豪雨における経験を踏まえて、今後も困難な状況においても県警の使命を意識して業務に取り組んでいただきたい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第4回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年2月13日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 先般、愛媛マラソンが開催されました。先導白バイや交通整理に当たった警察官、また関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。ランナーや観客が事故に巻き込まれることなく、無事に競技を終えることができたのも現場で交通対策に当たっていただいた警察官のおかげであり、今後も引き続き県民の安全・安心を守ってほしいと思います。
 県警の人事異動が発表され、この体制で最後の定例会となりました。坂村真民さんの「めぐりあい」という詩があります。この詩は、「人生は深い縁の不思議な出会いだ・・」から始まりますが、これは、「人は無数のご縁の中で生きており、私たちに起こる全ての事象は、ご縁があって与えられたもので、その全てを受け止め生きていかなければなりません。たくさんの人との出会いが今の自分を作り上げていることについて手を合わせて感謝しましょう。」という意味であると思います。この定例会で皆さんと出会い、皆さんと結ばれた縁を今後も大切にしていきたいと思います。
 先日、私が教員生活最後の日に書いた日記を読み返してみました。日記には、これまで出会った全ての人への感謝の気持ちと、長きにわたった仕事に対する達成感が表れていました。今回の人事異動で退職される皆さん、仕事に対する達成感にあふれていると思いますが、これまで県警に注いできた愛情を、今後は身近な人や地域の活動に注いでいただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第3回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 禁止命令等に係る審査請求の審理経過及び裁決について
     生活安全部から、禁止命令等に係る審査請求の審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。
  3. ストーカー規制法に基づく禁止命令について
     生活安全部から、ストーカー規制法に基づく禁止命令について伺いがあり了承した。
  4. 「平成31年度安全運転管理者等講習業務委託」に係る公安委員会認定審査について
     交通部から、「平成31年度安全運転管理者等講習業務委託」に係る公安委員会認定審査について伺いがあり了承した。
  5. 「平成31年度パーキング・チケット発給設備の管理等の業務委託」に係る公安委員会認定審査について
     交通部から、「平成31年度パーキング・チケット発給設備の管理等の業務委託」に係る公安委員会認定審査について伺いがあり了承した。
  6. 「平成31年度運転免許関係業務、原付免許取得時講習業務及び更新時講習業務委託」に係る公安委員会認定審査について
     交通部から、「平成31年度運転免許関係業務、原付免許取得時講習業務及び更新時講習業務委託」に係る公安委員会認定審査について伺いがあり了承した。
  7. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について審議の結果28件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 愛媛県議会の開催について
     総務室長から、愛媛県議会の開催について報告があった。
  2. 平成30年中の警察相談受理状況について
     総務室長から、平成30年中の警察相談受理状況について報告があった。
     委員から、
     今後も必要に応じて他機関としっかり連携をとっていただきたい。
    との発言があった。
  3. 苦情の受理及び処理状況(平成31年1月末)について
     総務室から、苦情の受理及び処理状況(平成31年1月末)について報告があった。
  4. 警察署に勤務する職員の居住制限規定の改正について
     警務部から、警察署に勤務する職員の居住制限規定の改正について報告があった。
     委員から、
     時代に即した合理的な取組である。
    との発言があった。
  5. 平成30年度総合監察実施結果について
     首席監察官から、平成30年度総合監察実施結果について報告があった。
  6. 平成30年山岳遭難発生状況及び冬山警備救助訓練の実施について
     生活安全部長から、平成30年山岳遭難発生状況及び冬山警備救助訓練の実施について報告があった。
  7. 「横断歩道止まろうキャンペーン」取組状況について
     交通部長から、「横断歩道止まろうキャンペーン」取組状況について報告があった。
     委員から、
     歩行者が安心して横断歩道を渡ることができるよう、キャンペーンを県民に浸透させていただきたい。
    との発言があった。
  8. 愛媛マラソンに伴う交通対策について
     交通部長から、愛媛マラソンに伴う交通対策について報告があった。
  9. 交番・駐在所と地元消防団との連携強化について
     警備部長から、交番・駐在所と地元消防団との連携強化について報告があった。

その他

  1. 人事異動により配置換えとなった総務室長、首席監察官、生活安全部長及び総務課長、また、退職する刑事部長、警備部長及び警察学校長から挨拶があった。
  2. 本部長から、「現体制での公安委員会は本日が最後となる。次回から新体制での会議となるが、引き続き御指導をよろしくお願いしたい。」との発言があった。
  3. 委員から、「転任される方も退職される方も良くやっていただいた。長年培った経験や知識を後輩に伝承していただきたい。」との発言があった。
  4. 委員から、「谷川俊太郎の代表作である『さようなら』という詩では、長年働いてくれた自分の内臓たちへの感謝と惜別の言葉が綴られている。人生に別れはつきものであるが、これまでの出会いを感謝しつつそれぞれのステージで頑張っていただきたい。」との発言があった。
  5. 委員から、「これまでのたくさんの人との出会いに感謝するとともに、今後も頑張っていただきたい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第3回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年2月6日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事企画課長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 県警の所属選手が、愛媛県柔道個人選手権を4連覇したという記事が新聞に掲載されていました。4連覇を果たしたのは、史上2人目ということであり、愛媛県警の強さを県民にアピールすることができ、大変頼もしく思いました。
 また、1月27日に高知市で開催された四国4県合同警察音楽隊演奏会を鑑賞させていただきましたが、愛媛県警の演奏は、気迫にあふれ、特にカラーガードの皆さんには、動きに抜群の切れがあり、本当に見事な演技でした。
 このような県警術科部員や音楽隊の活躍は、強くやさしい警察をアピールし、警察活動への県民の理解と協力を得る絶好の機会となりますので、今後も活動に対する強力な支援をお願いします。
 千葉県の小学校4年生の女児が、父親から虐待され亡くなったという痛ましい事件が大きく報道されています。今、学校の対応が問題となっていますが、普段から学校、教育委員会、警察等の関係機関が緊密に連携し、このような事件・事故の未然防止に努めていただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第2回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会宛て苦情の受理について
     総務室から、公安委員会宛て苦情の受理について伺いがあり了承した。
  3. 平成30年度の留置施設に対する実地監査結果について
     警務部から、平成30年度の留置施設に対する実地監査結果について伺いがあり了承した。
  4. ストーカー規制法に基づく緊急禁止命令について
     生活安全部から、ストーカー規制法に基づく緊急禁止命令について伺いがあり了承した。
  5. 公安委員会表彰(感謝状)について
     交通部から、地域交通安全活動推進委員に対する公安委員会表彰(感謝状)について伺いがあり了承した。
  6. 審査請求に係る審理経過及び裁決について
     交通部から、審査請求に係る審理経過及び裁決について伺いがあり了承した。

報告事項

  1. 愛媛県議会の開催について
     総務室長から、愛媛県議会の開催について報告があった。
  2. 平成30年中の苦情受理状況について
     総務室長から、平成30年中の苦情受理状況について報告があった。
     委員から、
     苦情については、受理件数にこだわることなく、苦情を業務の改善に生かすなど、前向きな対応をしていただきたい。
    との発言があった。
  3. 人事案件について
     警務部長から、人事案件について報告があった。
  4. 平成31年度当初予算等の概要について
     警務部長から、平成31年度当初予算等の概要について報告があった。
  5. 交通事故に関する損害賠償事案の知事専決処分について
     首席監察官から、交通事故に関する損害賠償事案の知事専決処分について報告があった。
  6. 平成30年度第62回愛媛県警察拳銃射撃競技大会の開催結果について
     警務部から、平成30年度第62回愛媛県警察拳銃射撃競技大会の開催結果について報告があった。
  7. 平成30年中の人身安全関連事案対応状況(暫定値)について
     生活安全部長から、平成30年中の人身安全関連事案対応状況(暫定値)について報告があった。
     委員から、
     被害の拡大を防ぐためにも、早期に対応することが重要である。
    との発言があった。
  8. 平成30年中の少年非行概況について
     生活安全部長から、平成30年中の少年非行概況について報告があった。
     委員から、
     少年の立ち直り支援活動を強化し、少年の再犯を防いでいく必要がある。
    との発言があった。
  9. 出資法違反事件の検挙について
     生活安全部から、出資法違反事件の検挙について報告があった。
  10. 殺人事件被疑者の再逮捕及び強盗致傷事件被疑者の逮捕について
     刑事部から、新居浜市高木町における殺人事件被疑者の再逮捕(新居浜署)及び松山市勝山1丁目における強盗致傷事件被疑者の逮捕(松山東署)について報告があった。
  11. 元証券会社取締役員による多額業務上横領事件について
     刑事部から、元証券会社取締役員による多額業務上横領事件について報告があった。
  12. 愛媛マラソンに伴う交通対策について
     交通部長から、愛媛マラソンに伴う交通対策について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「2月18日付けで第1次の人事異動が発令となる。事務引継ぎをしっかり行うとともに、異動期における治安維持に間隙が生じないよう取り組んでまいりたい。」との説明があった。
  2. 委員から、「1月29日に警察学校で行われた初任科生の卒業式に出席した。卒業生が31人で、その内、女性が11人と女性の占める割合が増加しており、非常に良い傾向である。また、県警音楽隊の演奏する卒業や春をテーマにした曲の演奏が式に彩を添えていた。春をテーマにした曲で思い出すのが、ヴィヴァルディの『四季』、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番『春』やシューマンの交響曲第1番『春』等であるが、こういった音楽をゆっくり聴き四季の移り変わりを感じることも、一つのワークライフバランスになる。人生、別れはつきものであるが、今回の人事異動で異動される方も卒業される方もそれぞれのステージで頑張っていただきたい。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第2回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年1月23日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、総務室長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 昨日、警察協会主催の駐在所勤務警察官等感謝状贈呈式に出席しました。警察協会の現会長が公安委員時代に、「駐在所や交番など、住民と直接触れ合う部署で勤務する警察官にもっと光を当て、しっかり評価してほしい。」とよく言っていましたが、私も同感です。そういう意味において、この贈呈式は大変意義のあるものと思いました。贈呈式の後に行われた受賞者との座談会では、これまでの体験を生き生きと話している受賞者の姿を拝見して、「この方達がいるからこそ、県民の安全安心が守られている。」ということがよく分かり、非常に頼もしく感じました。公安委員会としましては、こういった県民のために活躍している警察官を応援していきたいと思います。
 昨年発生した「7月豪雨」など、警察官は、大規模災害や凶悪犯罪、交通死亡事故等の現場に行く機会が多く、PTSDになる確率が高いと言われ、特に、普段弱みを見せることができない管理職ほどPTSDになりやすいものと思われます。被災者の中にもPTSDを発症してカウンセリングを受けている人が多くいると聞いています。今後は、社会が一丸となって被災者の精神面の回復も含めた被災地の復興活動に取り組んでいく必要があります。また、職場内の部下職員にも目を向け、職員の精神面のケアをしっかり行うとともに、日々の業務に邁進していただきたいと思います。

決裁事項

  1. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成31年第1回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会宛て苦情の受理について
     総務室から、公安委員会宛て苦情の受理について伺いがあり了承した。
  3. 審査請求人による反論書の提出について
     総務室から、審査請求人による反論書の提出について伺いがあり了承した。
  4. 審査請求人による口頭意見陳述申立書等の提出について
     総務室から、審査請求人による口頭意見陳述申立書等の提出について伺いがあり了承した。
  5. 愛媛県警察の交番等の名称、位置及び所管区に関する規則の一部改正について
     警務部から、愛媛県警察の交番等の名称、位置及び所管区に関する規則の一部改正について伺いがあり了承した。
  6. 交通規制の実施について
     交通部から、交通規制の実施について伺いがあり了承した。
  7. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果21件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 平成30年中の被疑者取調べ監督実施状況について
     総務室から、平成30年中の被疑者取調べ監督の実施状況について報告があった。
  2. 苦情の受理及び処理状況(平成30年12月末)について
     総務室から、苦情の受理及び処理状況(平成30年12月末)について報告があった。
  3. 平成30年愛媛県警察運営目標推進結果について
     警務部長等から、平成30年愛媛県警察運営目標推進結果について報告があった。
     委員から、
     県警察の大綱方針を定め、それにのっとって監督する立場にある公安委員としては、今回のような一括した報告は非常に分かりやすく意義のあるものであった。
    との発言があった。
     委員から、
     報告を聞き、本当によくやっていただいていることが分かった。引き続き頑張っていただきたい。
    との発言があった。
  4. 平成31年度組織改編の概要について
     警務部長から、平成31年度組織改編の概要について報告があった。
     委員から、
     時代とともに組織は変わっていくものである。今後も常に時代の変化に対応した見直しを進めていく必要がある。
    との発言があった。
  5. 超過勤務・年次有給休暇等取得の状況について
     警務部長から、超過勤務・年次有給休暇等取得の状況について報告があった。
     委員から、
     今後、どうすれば更に超過勤務を減らすことができるかということを考えていくとともに、上司が部下の勤務状況を見極め、管理していく必要がある。
    との発言があった。
  6. 監察案件について
     首席監察官から、監察案件について報告があった。
  7. 平成30年中の特殊詐欺の現状と抑止対策について
     生活安全部長から、平成30年中の特殊詐欺の現状と抑止対策について報告があった。
     委員から、
     特殊詐欺の被害を更に抑止していくためには、先制・予防的な情報発信活動を徹底し、今以上に県民に周知していく必要がある。
    との発言があった。
  8. 平成30年中のサイバー犯罪の現状と今後の対策について
     生活安全部長から、平成30年中のサイバー犯罪の現状と今後の対策について報告があった。
     委員から、
     引き続き、情報モラル教室の積極的開催に努めていただきたい。
    との発言があった。
  9. 平成30年中の刑法犯認知・検挙状況について
     刑事部長から、平成30年中の刑法犯認知・検挙状況について報告があった。
  10. 新居浜市高木町における殺人事件被疑者の逮捕(新居浜署)について
     刑事部長から、新居浜市高木町における殺人事件被疑者の逮捕(新居浜署)について報告があった。
     委員から、
     被疑者を早期に発見・確保したことを評価したい。
    との発言があった。
  11. 県庁敷地内発生の回転式拳銃使用の自殺未遂事件について
     刑事部から、県庁敷地内で発生した回転式拳銃使用の自殺未遂事件について報告があった。
  12. 平成30年中の機動隊活動概況について
     警備部から、平成30年中の機動隊活動概況について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「本日、平成30年愛媛県警察運営目標推進結果について報告したが、平成31年の推進状況については、中間報告を行い、また、内容についても更に詳しく報告してまいりたい。また、G20愛媛・松山雇用労働大臣会合に向けては、万全の対策をとってまいりたい。」との説明があった。
  2. 委員から、「昨今、社会においては一般常識を超えた執拗なクレーマーが増えるとともに、企業内においてもハラスメントを始め様々な問題が発生している。これらの問題を企業内で処理することの困難性から、危機管理サービスを提供する新たなビジネスも出現してきている。警察においても、こういった時代の流れに乗り遅れることなく、日々最善の対応ができるよう組織的に努力していく必要がある。」との発言があった。

公安委員会定例会議(第1回)の開催状況

  1. 日 時
    平成31年1月9日(水)
    午後1時30分 〜 午後5時10分

  2. 出席者 渡部委員長、増田委員、曽我部委員
    本部長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

  3. 議事の概要

委員長説示

 箱根駅伝をテレビで観戦しました。素質のある素晴らしい選手が多く出場していますが、それぞれの区間によって向き不向きがあるようで、その勝敗は、誰をどの区間に持って行くか、監督の采配いかんによるようです。職場においても同じであり、適材適所の人事配置により、県警の総合力を最大限発揮していただきたいと思います。
 今年は、亥年です。亥年生まれの方は、正義感が強く弱い人を助けるやさしい心と悪にも怯まない強さを持ち、周囲から信頼されるリーダー的存在であると言われており、警察官向けの性格であると思います。亥年は干支の最後の年であり、次の年の始まりに向けて新たなエネルギーを蓄える年とも言われる一方で、過去には関東大震災や地下鉄サリン事件など、多くの大規模災害や凶悪犯罪が発生した年でもあります。亥年のこの機会に、大規模災害や凶悪犯罪を想定した対応訓練をしっかり行い、来たる災害等に備えていただきたいと思います。また、「交通死亡事故抑止アンダー50」をはじめ、年頭に掲げた目標の達成に向け、組織を挙げて取り組まれることを期待しています。

決裁事項

  1. 人事案件について
     警務部から、人事案件について伺いがあり了承した。
  2. 公安委員会定例会議の会議録について
     総務室から、平成30年第32回公安委員会定例会議の会議録について伺いがあり了承した。
  3. 公安委員会宛て苦情の受理について
     総務室から、公安委員会宛て苦情の受理について伺いがあり了承した。
  4. ストーカー規制法に基づく禁止命令の延長について
     生活安全部から、ストーカー規制法に基づく禁止命令の延長について伺いがあり了承した。
  5. 運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞について
     交通部から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取及び聴聞結果について報告があり、審議の結果28件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 「第15回愛媛県警察音楽隊ふれ愛コンサート」の開催について
     総務室から、「第15回愛媛県警察音楽隊ふれ愛コンサート」の開催について報告があった。
     委員から、
     できるだけ多くの県民に素晴らしい演奏を聴いていただけるよう、しっかり準備をしていただきたい。
    との発言があった。
  2. 平成31年春季人事異動の日程について
     警務部長から、平成31年春季人事異動の日程について報告があった。
  3. 愛媛県警察拳銃射撃大会及び逮捕術大会の開催について
     警務部長から、愛媛県警察拳銃射撃大会及び逮捕術大会の開催について報告があった。
     委員から、
     怪我に注意し、日頃の訓練の成果をいかんなく発揮してほしい。
    との発言があった。
  4. 平成30年度第4四半期における警察庁長官の行う総合監察及び随時監察の受監について
     首席監察官から、平成30年度第4四半期における警察庁長官の行う総合監察及び随時監察の受監について報告があった。
  5. 平成30年中の110番通報受理状況について
     生活安全部長から、平成30年中の110番通報受理状況について報告があった。
     委員から、
     引き続きレスポンスタイムの短縮に努めていただきたい。
    との発言があった。
  6. 資金決済に関する法律違反等事件被疑者の逮捕について
     生活安全部から、資金決済に関する法律違反等事件被疑者の逮捕について報告があった。
  7. 「横断歩道止まろうキャンペーン」の開始について
     交通部長から、「横断歩道止まろうキャンペーン」の開始について報告があった。
     委員から、
     真に効果が上がるよう、強力に推進していただきたい。
    との発言があった。
  8. 死亡ひき逃げ事件の発生・検挙(松山西署)について
     交通部長から、死亡ひき逃げ事件の発生・検挙(松山西署)について報告があった。
  9. 「日本の交通ルール」外国語版チラシの作成・活用について
     交通部長から、「日本の交通ルール」外国語版チラシの作成・活用について報告があった。
  10. 初任科第174期生(長期課程)卒業式の実施について
     警察学校長から、初任科第174期生(長期課程)卒業式の実施について報告があった。
  11. 高度警察情報通信基盤システムの整備について
     情報通信部長から、高度警察情報通信基盤システムの整備について報告があった。

その他

  1. 本部長から、「今年は、統一地方選挙の年であり、人事異動も例年より前倒しの日程となっている。7月には参議院議員選挙、9月にはG20愛媛・松山雇用労働大臣会合が開催される。全国的には天皇陛下の御退位、皇太子殿下の御即位のほか、G20首脳会合やラグビーワールドカップが開催されるなど、多忙な1年が予想される。地震や豪雨等の自然災害に備えながら、警察運営目標に沿った業務を推進し、『刑法犯認知件数8千件未満』『交通事故死者数50人未満』といった数値目標の達成に向け、しっかり取り組んでまいりたい。」との説明があった。
  2. 委員から、「先般、指定自動車教習所の視察を行い、担当者から、教習所の業務について説明を受けた。この教習所には、防災士の資格を有する職員2人が在籍している上、防災減災対策備品を常時備えており、災害発生時の避難場所や災害対応拠点としての活用が期待される。」、「日露戦争で活躍し、日本騎兵の父と言われた秋山好古は、64歳で退官後、元帥や爵位の推薦を固辞し、故郷松山の中学校の校長になった。その好古は、『日本人は地位を得て退職すると、恩給で遊ぼうと考えがちだが、それはいかん。自分で役に立つならば何でも奉公しなければ』という言葉を残している。『私心のなさ』こそ好古の人生観そのものであり、今後の人生の参考としていただきたい。」との発言があった。