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ドラムメジャーのつぶやき

第8回 ステージ・ドリルについて(2月8日更新)

昨年12月に開催した第51回四国4県警察音楽隊演奏会では、多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
四国4県それぞれが趣向を凝らしたドリルを披露し、マーチングにもいろいろなスタイルがあることを実感していただいたのではないでしょうか。

今回のドリルはいわゆる『ステージ・ドリル』と呼ばれる規模のもので、横幅20m×奥行き15mのフィールドを設定しました。
運動場などで行われる『グランド・ドリル』や、体育館などで行われる『フロア・ドリル』では、30m×30m、もしくはそれ以上のフィールドを設定します。
天井は非常に高いか、屋外の場合は天井は無く、フィールドの外側も余裕があるため、大変自由度の高いドリルができます。

しかし、ステージ・ドリルの場合は様々な制約があります。
それは、ホールの規模によって設定できるフィールドの広さが違うということです。
今回は、20m×15mのフィールドを設定したため、横幅がステージの間口いっぱいになりました。
反響板が設置されていると、ステージの奥に向かって横幅が狭まってくるのでドリルステージの際は取り外したのですが、それでも奥行きはギリギリの16mちょっとしかありません。
フィールドの奥にピット・パーカッションを設置し、前方もステージから落ちないように若干の余裕をもたせるため、細かくポイントの調整を行いました。

反響板を設置しない場合、ステージの袖が客席から見えてしまうことを防ぐため、袖幕と呼ばれる黒い幕がステージの両端に設置されます。
しかしこの袖幕が曲者で、両端のポイントを隠してしまうのです。
さらに、フィールドの端を縦方向に歩くと、袖幕が進路を遮ってしまいます。
当隊ではホールのスタッフと相談し、布団ばさみに黒い布を被せたもので袖幕を挟んで、フィールドの外に出す方法で対処しています。

制約がある一方で、ステージ・ドリルならではの利点もあります。
それは、照明をはじめとしたステージ装置による演出が出来るという点です。
曲調に合わせて照明の色を変化させたり、明るくしたり暗くしたり、ソロ奏者にスポットライトを当てたりすることが出来ます。
当隊のドリル・ステージ「OVER THE RAINBOW」の曲中にホリゾントライトが虹色を作っていたことに気付いていただけたでしょうか?

ほかにも、ステージの構造を利用することができます。
カラーガードがフラッグを持ち替えるときにステージ袖にはけたり、ソロの奏者がステージ袖から登場したりします。
また、ステージ上の人数を増減させることによってもドリルを演出することが出来ます。
ステージ上にたった1人でドリルが始まり、ステージ袖から徐々に奏者が集まっていき、それに伴い曲も盛り上がっていくような演出もよく目にします。
料理に例えると、調理に不可欠な材料が『構成』、よりおいしくするスパイスが『演出』と言われます。
まずはしっかりとした構成を作り、それを様々な可能性をもって演出していく。
そうやって、ドリルは作られていくものだと思います。

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