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第10回「空を飛ぶ金属の塊Vol.2」その1

<前回次回>

アメリカ合衆国から無事に帰還し、その数年後のお話です。

話が決まった流れは、前回とまったく同様でした。 「音楽を生業としている以上、やはり音楽の都ウィーンを訪ねなければ意味がない。」と、半ば強引な理由で、8月下旬のある日、関西国際空港から、機上の人となりました。 機材はオーストリア航空のエアバスです。初めて乗りましたが、確かに今まで利用した機材よりは天井が低く圧迫感があります。 とにかく、13時間以上かかりますので、前回同様(というか飛行機に乗る時は毎度のことですが)シートベルトをしっかり締めて微動だにせず過ごしておりました。 この機材は前方のモニターに、現在の位置、速度、高度、外気温が表示されるようになっています。私はその情報を細大漏らさず収集しようと画面を凝視していました。途中で、消灯(おやすみタイム)にならなければ、到着まで見続けていたことでしょう。

地球をひとっ飛び

今回のメンバーは、私の恩師N先生と奥様、N先生の先輩であり大親友のA先生、私とツアコンの総勢5人です。出発前のN先生は「今回は大人の旅じゃ。落ち着ける。」と上機嫌でした。(通訳すると『前回は大学生連れで気を遣ったが、今回はほっといても大丈夫だろう。』という意味です。) 飛行中は、私的には気になることがいろいろとありましたが、その他の方は快適な飛行だったようです。 そして、予定どおりオーストリアのウィーン・シュヴェヒャート国際空港に到着いたしました。 入国審査終了後、空港内のカフェで遅い昼食(現地時間午後3時です)をとり、ザルツブルグ行きの国内線の搭乗時間待ちとなりました。

そして搭乗時間となり、バスに乗車し空港内を移動です。駐機場には大小様々な機体が並んでいます。中には日本の国内線で見慣れた中型ジェットの姿もあります。「あれなら安心だな。」と一人で妄想していますと、バスはその横を通り抜け飛行機の列を奥へ奥へと走行していきます。 だんだんと機体が小型化していきます。しかし、まだジェット推進の機体ですから「我慢しよう。」と心に決めた瞬間、バスは一番奥にちょこんととまっている機体のタラップに横付けと相成りました。 それは、まさかまさかのプロペラ機、大きさは私がまあ安心して乗れるB767の半分以下、定員50人程度のかわいい 飛行機でした。最初は冗談かと思ったのですが、そんなはずもなく、チロリアン航空ザルツブルグ行きは甲高いエンジン音とともに、異様に長い滑走の後、じんわりと離陸いたしました。実にアナログ的(ジェットをデジタルと表現した場合)な離陸でした。(まさかヨーロッパでプロペラ初体験とは予想していませんでした。)

乾杯

1時間程度の飛行だったかと思いますが、夜のザルツブルグに無事到着、タクシーで新市街のホテルにチェックインしました。部屋割りは、2人と3人(エキストラベッド)、メンバーは当然推して知るべしです。 3人でルームサービスを頼み、ビールで乾杯し今日一日の行程を反省検討、そして就寝・・・・となる予定でしたが、同室のA先生がやにわに荷物の中から、出発時に免税店で購入した「レ★ー・マ★★ン(高級ブランデー)」を取り出し「夜はこれからじゃが。これでもなめんかい。(この酒は高級なので飲むのではなく、なめます。)」 この時点で、時差で昼夜が逆転していますので、現地時間に体調をあわせるためには、ここで睡眠を取らなければなりません。しかしA先生は絶好調!このあと数時間、昔話に花が咲いた次第です。

寝るのは遅いが、起きるのは早い!サッとカーテンが開け放たれて、朝のまぶしい光が部屋に満ちていました。 「いつまで寝とるんぞ。はよ起きんか。ええ天気じゃ!」(先生、まだ6時過ぎです〜) 8月末ではありますが、ザルツブルグの朝は多少肌寒く感じました。

さて今日は、ザルツブルグの旧市街を探索です。 ヨーロッパはどこに行っても教会があります。ですから、どこへ行っても必ず教会に入ります。私は、教会へはいる度に 世界平和と空の旅の安全を祈っていましたが、3つ目の教会あたりで「同じ神様に何度もお願いする必要はない。」ことに気付きました。それ以降祈るのは辞めました。 その夜は、待望の音楽祭です。今宵の演目は歌劇「こうもり」です。ザルツブルグでの聴衆の反応で演出等の評価が決まってしまうそうです。 実際この演出は、非常に難解でした。帰国した後、音楽雑誌にレポートが掲載されていましたが、あまり良くなかったようです。 多少の時差ボケときつーい香水のにおい(決してかおりではありませんでした。)で気分が悪くなりつつも最後まで鑑賞し、遅い夕食となりました。店は事前に予約していましたモーツアルトがいつも来ていたというレストラン、料理と美味しい白ワイン(一人フルボトル1本)で夜は更けていきました。 店を出たときは日付が変わりそうになっていました。せっかくだからと、サウンドオブミュージックゆかりの鉄の橋を渡ってホテルへと戻りました。 そして・・・・・・あのレ★ー・マ★★ン(高級ブランデー)が再び登場!!昨晩と同様に時間が流れ、今朝と同様に起床となりました。

歌う人

さて、今日はミニバンに乗ってザルツカンマーグートへの旅です。ガイドさんは日本の方で、現地で歌の勉強をされているとか。教会等で実際に歌っているそうです。 「きよしこの夜」が生まれた村やモーツアルト関連の村や建物、サウンドオブミュージックゆかりの地などを巡って、夕方戻って参りました。 夕食は昨日とは別のレストランで頂きました。(もちろん一人フルボトル1本付き) そして、またもやあの高級ブランデーが・・・・・・・・。以下ご想像にお任せします。

さて、今日はザルツブルグからウィーンへ移動です。幸運にも私の大好きな鉄道の旅です。(ちなみに私は「てっちゃん」ではありません。) コンパートメントなので貸し切り状態、非常にリラックスできました。4時間足らずでウィーンに到着、ホテルへチェック・インして、本日のメインイベント「ホイリゲ(ブドウ農家が直接製造したワインを提供するワイン酒場)」探索へと向かったのでした。

以下次号へと続く・・・

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