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第14回「空を飛ぶ金属の塊Vol.2」その5

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そんなこんなで国境です。列車が停止しドアが開いて入ってきたのは、大きなシェパードを連れた国境警備兵でした。シェパードの激しい鼻息を感じながら、何事もなく国境通過です。

昼食は食堂車で今日のランチをいただき座席に戻った時に第2の事件発生です。

皆さん自分のトランクを持って列車を降りようと移動中です。はて?到着時刻はまだ先のはず、と訝りながら話を聞くと先程「次はブダペストに到着します。」との車内放送があったとのことです。ヨーロッパは時間どおりには行かないとは聞いていましたがこれほどとは!と驚きながらも、駅に降り立つと・・・・・・・なにやら雰囲気がおかしい・・・・・・。

草原

ハンガリーの首都に到着したはずが、見渡せど見渡せどビルなど見えず、草原が広がっているばかりです。瞬時にこれは違う!と判断し「ここは違います!」と振り返ったところ・・・・・・私の背後には誰もいませんでした・・・・・・・。

席に戻ると、皆、何事もなかったかのように談笑中でした。結構無責任な団体だということを改めて知った次第です。

無事ブダペストに到着しハンガリーの通貨「ホリント」に両替しよう駅構内を歩いていると、一人の男性が笑顔で近寄ってきました。すぐさま、日本人→海外旅行→愛想の良い外国人(地元民)→何か盗られる→危険、と連想して警戒感丸出し状態です。その男性は私たちに向かって何か言っているのですが、あいにくハンガリーの言語は勉強していませんので聞き取れません。が、良く聞くと「タクシー、タクシー」と連呼していたのでした。

タクシー

タクシーは利用したいのですが、駅の構内まで運転手が来ているとは知りませんでした。まあ、両替が先ですから、「両替がしたい。」(英語で言ったら通じました。)というと、レートのいい店を知っているとのこと。少し怪しみながらついていくと、構内の大きな古いドアの前まで案内し「ここがいいぞ。さあ、入ってくれ。」と言います。どう見ても倉庫の入り口にしか見えませんでしたが、みんなが「お前代表で行ってこい。(運転手と店がぐるで、レートが法外でも被害者は1人で済む、という意味です。・・・多分)」と、私以外全員一致、民主主義の原則に従っていましたので意を決して中にはいるとちゃんとした両替所です。そして問題のレートは・・・・・・非常に良心的、正解でした。

単純な日本人一行は、ひょっとするとこの人は良い人ではないかと思いはじめ(結果、悪人ではなかったのですが)、彼の車を利用しようと言うことになりました。そして駅正面に出ると、運転手がもう1人立っていて「こいつの車にも乗ってくれ。」とのこと。車を見ると「ひょっとして、あの有名な『ト○バ○ト』では?」と見まがうばかりの形状、質感です。

値段交渉の結果、この国際交渉は合意に達し、3人と2人で利用することとなりました。15分ほどでホテルに到着し、チップとして50円ほど渡してにこやかに別れました。

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