トップ総務室広報県民課音楽隊連載等>楽長の音楽レシピ

第13回「空を飛ぶ金属の塊Vol.2」その4

<前回次回>

さて一夜明けて、ヨーロッパ晴れ?絶好の鉄道日和です。ホテルで朝食を済ませていざ国際列車に乗り込みました。所要時間は約3時間強、客車は清潔で実に快適です。ただ、トランクを収納するスペースが少ないのが難点です。これがある悲劇の原因となろうとは・・・・・・。

トランク

私たちは早めに駅に着いていたためトランクスペースを利用できましたが、後から乗り込んできた人たちは大きなトランクを通路に置いたり座席の隙間に押し込もうとしてみたりしておりました。ウィーンでの看護学会の国際会議に参加した日本人ご一行も乗り込んでこられましたが、案の定スペースがなく、トランクを棚の上に上げています。おみやげやらでかなりの重量があるようで、女性の方々は大変苦労されていました。

ここで私の隣に座っていたツアコンがサービス精神を発揮し、4〜5個あったトランクを全て棚の上に持ち上げたのですが、どうしても載せきれなかった1つは私の頭上の棚へと収まったのです。(ちなみに私は窓側でした。列車ですからね。)

ツアコン

定刻に発車した国際列車は、のんびりとウィーン市街を抜けていきます。その心地良い揺れにウトウトとしかけたその時!悲劇は起こりました。ずるずると何かが滑る音が聞こえた次の瞬間、ドン!ズルン?バタン!と大きな音が車中に響き渡りました。先程私の頭上に収まったトランクが、列車の揺れとともに少しずつ動きだし、ついには耐えきれず落下したのでした。(図示できれば分かりやすいのですが、ここでは文章からイメージしていただきます。)

落下した先は、私の隣のツアコンの顔面でした。不幸中の幸いと申しましょうか、彼はリクライニングを少し倒しており、その角度が丁度トランクの落下角度と合致していたため、左顔面〜左肩〜左手〜床という軌跡を描いて落下し、顔が少しすりむけた程度ですみました。まさに”奇跡”でした。しかし当の本人はトランクが当たった瞬間、何が起こったのか分からないまま『最悪死んだかも?』と思ったそうです。

車内は騒然、みんな心配そうです。特にトランクの持ち主は、他人事ではない様子で「大丈夫ですか。」と声を掛けてきます。ここで2つ目の不幸中の幸いです。皆さん看護関係の方でこのような場合の対応は、さすがプロと感心させられました。目立った外傷もなく、意識もはっきりしているのを確認し適切に応急治療して頂きました。「これで大丈夫です。!」

ツアコンの左ほほには、一枚のバン○エ○ドが貼ってあったのでした。

<前回次回>

戻る

〒790-8573 愛媛県松山市南堀端町2番地2 アクセスマップ 代表電話:089(934)0110
Copyright(C)1996 Ehime Prefectural Police Department. All Rights Reserved.