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第9回「空を飛ぶ金属の塊Vol.1」その3

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初日の朝は、雲一つない青空。絶好のクリニック日和?です。 ホテルのレストランの朝食は、バイキング方式で様々な料理が並んでいます。さすがに和食はありませんでした。 何を食べたか覚えていませんが、コーヒーが香り高く、とても美味しかったことは記憶に残っています。 ふとかたわらに目をやると、アメリカ人(多分)の泊まり客が、ドーナツを片手に新聞を読んでいました。私の目はその新聞記事・・・、ではなくドーナツに釘付けとなりました。

ドーナツ

(ミ○○ー・ドーナツの倍以上あるぞ!しかも油で神々しく輝いている。砂糖の層は確実に2〜3oはある!!!)

アメリカンサイズという言葉はよく耳にしていましたが、これほどとは思いませんでした。しかも彼のテーブルには、生野菜のサラダが巨大なボウルに山盛りとなっていたのです。いやそれはボウルと呼ぶよりも「バケツ」と表現した方が適切だと感じました。彼はそれをさっさと片づけてレストランを出て行きました。

初日から、アメリカの洗礼を受けた私たちは、周辺を警戒しつつ、ホテルから歩いて10分のクリニック会場のホテルに到着しました。 まず、受付で登録し会場内へ。各ブースを見てまわりました。楽器、楽譜、CDなど様々な会社のブース(出店?)があります。 もちろん楽器の試奏や楽譜のデモCDの試聴もOK。あっという間に時間が過ぎていきました。 コンサートも楽しみました。印象に残ったのは、エア・フォース・バンドのコンサートです。巨大ホテルの大広間の特設ステージでの演奏ですから音響を心配しましたが、PAを見事に利用した演奏でした。実際にPAは使用しているのですが、スピーカーを通した音とは思えないほど自然な響きだったように記憶しています。

指揮

二日目の午後は、クリニックを抜け出して、ぜひ訪ねてみたかったシカゴ美術館へと足を運びました。 カメラを持っていたので、受付に預けようとすると、持ち込んでかまわないし、撮影もかまわないとのことでした(ビデオカメラは預かりでした)。そこで6時間ほど過ごしましたが、全部はまわることができませんでした。機会があればまた訪ねてみようと思っています。

さて、三日間のクリニックも終了し、私たち一行は次の研修地であるニューオリンズへと向かいました。飛行機は、やはりB737。やはり好きな順に乗り込み、搭乗に小一時間かかり、フルスロットルで離陸・・・・・でした。 ニューオリンズに近づくと、眼下には湿地帯が広がってきます。ワニが生息しているとの話から、何かあったら大変だと話が盛り上がったとたんに、エアポケットに突入、機内が一瞬騒然となりました。 私は飛行機に乗る時は、常に最悪のケースを予想していますので、達観していましたが、同乗のアメリカンの方々は、口々に「オーッ、エアポケット!」を連発し落ち着こうとしていました。(猫が何か失敗した時に自分の体をペロペロなめて落ち着こうとするのに似て?います。) その後、何事もなくドンと着陸し、冬のニューオリンズに到着と相成りました。(空港は少し汚く、なにやら異臭がしておりました。)

その夜は、早速、ジャズの殿堂「プリザベーションホール」(小さい倉庫のような場所で皆立ち見、いやオールスタンディングでした。)で短いコンサートを楽しみました。街には、パントマイムなどの大道芸人や、帽子などを前に置きサックスやクラリネットの演奏をしている人たちがいましたが、レベルはかなり高いと感じました。

音符

私たち一行は、ホテルから外出前に、ガイドの方から

「パトカーの止まっている所から外側へは決して行かないように。安全は保障できません。」

と注意を受けていましたが、確かに何台もパトカーが止まっており、その向こう側は街灯もほとんどない状態でした。あらためて安全(治安)の大切さを痛感した次第です。

駆け足のジャズ研修も終了し、翌日の夕方の便で、一路ロスへと向かいました。深夜に到着し、ホテルに一泊。朝食は、ご飯に焼き魚、みそ汁、漬け物(しかもレストランは子供連れの日本人だらけ)をいただき、帰国の途につきました。

離陸後、小一時間経った頃機内食のサービスが始まりました。丁度クリスマス休暇のまっただ中で、ジャンボ機に乗客は50人ほど、私以外の者は、空席を有効利用し横になっていました。私は、不意の出来事に備えて、シートベルトをきっちりと締めて、固まっておりました。 そのとき、機体が少し震えました。それがだんだんと強くなり、左右に大きく振れだしたのです。かなりの揺れだったのですが機内食のサービスは整然と行われています。今まで経験したことのない振動に、私の緊張感は極限に達そうとしていました。そして機長のアナウンスが。

「こちらは機長です。(もちろん英語です。)・・・(???以下理解不能)」

アナウンス終了と同時に、エンジン全開、上昇↑↑↑↑↑・・・・・。突然揺れがうそのようになくなり静寂が訪れました。その後11時間と30分ほどは、トイレに行く以外は絶対にシートベルトをはずさず、一睡もせず無事に関西国際空港に到着致しました。

以上、3回に渡ってお送り致しました、珍道中顛末記もこれで終了致します。なお、無事の帰国を祝って、皆で居酒屋で杯を空け「あ〜、和食が一番!」「やっぱ、日本食はうまい!」などと戯れ言で夜が更けていったことをご報告しておきます。

さて、次回からは「ヨーロッパ編」が始まります。お楽しみに!

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