○緊急自動車の運転資格の審査の実施要領について

昭和54年3月22日

例規免試第13号愛媛県警察本部長

各所属長

さきに道路交通法の一部を改正する法律(昭和53年法律第53号)道路交通法施行令の一部を改正する政令(昭和53年政令第313号)及び道路交通法施行規則の一部を改正する総理府令(昭和53年総理府令第37号)によって緊急自動車の運転資格に関する規定が新設されたが、改正後の道路交通法施行規則第15条の2の規定に基づく緊急自動車の運転資格の審査(以下「審査」という。)は、下記により実施することとしたので、運用上遺憾のないようにされたい。

第1 審査の対象者

審査の対象は、道路交通法第85条第6項、第7項、第8項、第9項又は第10項に定める年齢又は免許を受けていた期間に達しない者で、緊急自動車を緊急用務のため運転しようとするものとする。

第2 審査の申請

審査の申請は、審査を受けようとする者に係る緊急自動車の使用者(道路交通法施行令第13条に定める使用者をいう。以下同じ。)を通じて愛媛県道路交通規則(昭和47年愛媛県公安委員会規則第2号)第7条の3に定める緊急自動車運転資格審査申請書(別記様式第9の2)を公安委員会(運転免許課)に提出して行わせるものとする。

第3 審査の場所

審査は、愛媛県自動車運転者試験場の場内コースにおいて行うものとする。

第4 審査用自動車の基準

審査に用いる自動車は、別添第1のとおりとする。

第5 審査の内容及び実施

1 審査の内容

審査の内容は、別添第2のとおりとする。

2 審査実施上の留意点

審査は次の諸点に留意して実施するものとする。

(1) 他の技能試験と同時に並行して行わないこと。

(2) 審査担当の試験官は、あらかじめ審査に関する教養を受けた者の中から運転免許課長が指定すること。

(3) 審査時には審査を受ける次番者を同乗させないこと。

(4) 試験官及び審査を受ける者には、乗車用ヘルメットを着用させること。

(5) 審査開始前、審査を受けようとする者に対して、次の事項について指示指導すること。

ア 審査中における事故防止上の留意事項

イ 審査の内容

ウ 審査の判定及び中止事項

エ 審査コースの走行順路(実演走行は省略することができるものとする。)

(6) 審査を受けようとする者の服装が運転に不適当な場合には、審査を延期すること。

(7) 大型自動二輪車及び普通自動二輪車に係る審査は、普通自動車、大型自動二輪車又は普通自動二輪車で追尾して行うこと。

(8) 審査を終了した者に対しては、審査結果に基づいて必要な指導をすること。

第6 審査の判定

1 審査の不合格及び中止前記第5の1の「審査の中止」の履行条件のいずれかを果たさなかった者又は次のいずれかに該当した者は不合格とし、これらの不合格事由が生じた時点で審査を中止することができるものとする。

(1) 右側通行をしたとき。

(2) 脱輪をしたとき。

(3) 転倒をしたとき。

(4) 試験官が危険防止のため補助をしたとき。

2 合格の決定

上記不合格事由に該当せず、全課題を履行した者について、合格の決定を行うものとする。

3 判定結果の記録

判定の結果は、別添第3の「審査判定表」に記録するものとする。

第7 運転免許証への記載等

1 審査に合格した者については、運転免許課においてその者の運転免許証の備考欄左最下段に次の要領で記載を行うとともに、申請書にその旨記録して保存しておくものとする。

○ 緊急車(中型)運転可

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(準中型)運転可

・ ・ ・【愛媛公委】

○ 緊急車(普通)運転可

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(大型二輪)運転可

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(普通二輪)運転可

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(小型二輪)運転可

・ ・ ・[愛媛公委]

(注)

(1) 運転免許証への記載は、二段書とし、文字は黒色、公安委員会印は朱とする。

(2) 免許台帳への記載については、限定解除審査申請の事務処理に準じて実施するものとする。

(3) この記載事項は、次期更新時において運転免許証上規定の免許歴があり、記載の必要がないと認められるときは抹消するものとする。

2 審査に合格した者が、運転免許証の再交付を受け、上記記載を必要とする場合は、使用地公安委員会において事実を確認の上、この記載を行うものとする。この場合において、使用地公安委員会がその者について審査を行った都道府県公安委員会(以下「審査公安委員会」という。)でないときは、その者に係る緊急自動車の使用者を通じて緊急自動車運転資格記載申請書(別記様式第1)を提出させ、審査公安委員会に電話等で審査の事実を確認した上、次の要領で記載を行うものとする。

(例)

緊急車(中型)運転可

・ ・ ・ (審査公安委員会に係る府県名)

[愛媛公委]

(注)

(1) 運転免許証への記載位置、記載方法等については、第7の1のとおりとする。

(2) この場合の申請受理及び運転免許証への記載は、原則として各警察署で実施する。

(3) 再交付を受けた時点で、運転免許証上規定の免許歴があり、必要がないと認められるときは記載しないものとする。

3 審査なしに緊急自動車を緊急用務のため運転する資格を有する者が運転免許証にその旨の記載を必要とする場合は、その者の住所地を管轄する都道府県公安委員会(以下「住所地公安委員会」という。)(警察署)に対し、使用者を通じて緊急自動車運転資格記載申請書を提出させ、住所地公安委員会において事実を確認の上、次の要領で記載を行うものとする。

○ 緊急車(中型)運転可(無審査)

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(準中型)運転可(無審査)

・ ・ ・【愛媛公委】

○ 緊急車(普通)運転可(無審査)

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(大型二輪)運転可(無審査)

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(普通二輪)運転可(無審査)

・ ・ ・[愛媛公委]

○ 緊急車(小型二輪)運転可(無審査)

・ ・ ・[愛媛公委]

(注)

(1) 運転免許証への記載位置、記載方法等については、第7の1のとおりとする。

(2) この場合の申請受理及び運転免許証への記載は、各警察署で行う。

(3) 運転免許証を一見して、規定の免許証が確認できるような場合には記載しない。

(4) 記載は、運転免許証だけでなく、警察署保管の免許台帳にも行うとともに、運転免許課試験係に電話等で速報する。

4 この記載事項は、次回更新時において運転免許証上規定の免許歴があり、必要がないと認められるときは、抹消するものとする。

第8 審査に関する特例

地方公共団体の保有する消防自動車及び救急用自動車に係る審査については、上記第2、第3、第5、第6の要領にかかわらず、次の要領により行うものとする。

1 教習実施者の指定

消防機関の長(消防団にあっては市町長)から、公安委員会(運転免許課)に「緊急自動車教習実施者指定申請書(別記様式第2)に審査に係る教習計画書を添えて指定の申請があったときは、緊急自動車教習実施者指定書(別記様式第3)により教習実施者として指定するものとする。

2 教習計画

(1) 教習計画の内容は、次のとおりとする。

ア 教習の科目、時間(合わせて5時間以上とする。)、場所及び方法

イ 教習担当職員の官職、氏名及び免許歴

ウ 評定の場所(消防学校、消防本部等の屋外訓練場等で後記3の(1)の評定を行うことができる場所とする。)

エ 評定担当職員の官職、氏名及び免許歴

オ 教習対象者の範囲、年間教習予定人員及び年間教習予定回数

(2) 教習実施者は、教習計画に変更を生じたときは、速やかに公安委員会に届け出るものとする。

3 教習結果の評定と公安委員会への通知

(1) 教習実施者は、教習の終了後、教習を受けた者の運転技能について、前記第4から第6までに定める審査の方法に準じた方法による評定を行うものとする。

(2) 教習実施者は、評定を行ったときは、評定を受けた者全員の評定結果を証した緊急自動車教習実施結果通知書(別記様式第4)を作成し、評定合格者に係る緊急自動車運転資格審査申請書とともに公安委員会(運転免許課)に提出するものとする。

4 公安委員会の審査

公安委員会(運転免許課)は、緊急自動車教習実施結果通知書に基づいて書面審査を行い、合格を決定するものとする。

別添第1

審査用自動車

運転しようとする緊急自動車

審査用自動車

備考

中型自動車

最大積載量5,000キログラム以上、長さ7.00メートル以上8.00メートル以下、幅2.25メートル以上2.50メートル以下、軸距4.10メートル以上4.40メートル以下の中型自動車

1 原則として、補助ブレーキを有するものであること。

2 オートマチック・トランスミッションその他のクラッチの操作装置を有しない自動車(以下「AT車」という。)ではないこと。

準中型自動車

最大積載量2,000キログラム以上で、長さ4.40メートル以上4.90メートル以下、幅1.69メートル以上1.80メートル以下、軸距2.50メートル以上2.80メートル以下、前輪輪距1.30メートル以上の準中型自動車

普通自動車

長さ4.40メートル以上4.90メートル以下、幅1.69メートル以上1.80メートル以下、軸距2.50メートル以上2.80メートル以下、輪距1.30メートル以上の普通自動車

大型自動二輪車

総排気量0.700リットルの大型自動二輪車

1 オートバイ型とすること。

2 AT車ではないこと。

普通自動二輪車

総排気量0.300リットル以上の自動二輪車

小型限定普通自動二輪車

総排気量0.090リットル以上0.125リットル以下の普通自動二輪車

別添第2

審査の内容

課題

課題の設定

課題の履行条件

回数

周回コース及び幹線コースの走行

周回コース

外回りとする。



指示速度による走行

周回コースに区間を指定するとともに、その区間において合理的な速度を指示する。

指定区間内で指示速度に達するよう走行すること。

1

周回カーブの走行

指示速度による走行の直後のカーブを含め、周回コースの4カ所のカーブを指定する。

安定したブレーキ操作及びハンドル操作をすること。

4

交差点の右左折

1 右左折は、明確な進路変更が行える道路幅員及び区間を設定して行わせる。

2 交差点の信号機の灯火は消灯する。

進路変更及びこれに伴う安全確認、合図並びに右左折に伴う合図、安全確認及び徐行をすること。

右左折各2

指定場所における一時停止

一時停止は、右左折の課題とする交差点以外の場所で行わせる。

停止線の直前での停止及び交差点の安全確認をすること。

2

障害物間の通過

1 中型自動車、準中型自動車及び普通自動車

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1 減速地点の直前のギア及び速度は次のとおりとすること。

1





中型自動車

4速

おおむね40キロメートル毎時


準中型自動車

普通自動車

自動二輪車

4速以上

(指示したギア及び速度になっていない場合は、1回に限りやり直しをさせること。)

2 自動二輪車(単位メートル)

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2 障害物の間を通過し終わるまで障害物に接触し、又は停止(エンストを含む。)しないで走行すること。

3 上記コースの条件

障害物はロードコン(高さおおむね0.7メートル)を用いて設けるものとし、その間隔はロードコンの中心から中心までを1メートルとする。

減速地点には、目標物としてロードコンを設けるものとする。

制限線は、コースの縁石をもってあてることができる。(以下「直進路における転回」において同じ。)。

3 自動二輪車にあっては、両側の制限線の内側を足をつかずに走行する。

直線路における転回

1 中型自動車、準中型自動車及び普通自動車(単位メートル)

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1 中型自動車、準中型自動車及び普通自動車にあっては、両側の制限線の内側で3回以下の切り返しによって転回すること。

1

2 自動二輪(単位メートル)

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2 自動二輪にあっては、制限線の内側で片足を1回つき停止しないで転回すること。


3 中型自動車、準中型自動車及び普通自動車にあっては切り返しの都度、自動二輪にあっては転回のとき、後方の安全確認をすること。

急停止

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1 この課題を行うときのギア及び速度は次のとおりとすること。

1





中型自動車

4速

おおむね40キロメートル毎時


準中型自動車

普通自動車

自動二輪車

4速以上


1 周回コース等に目標物を数カ所設け、審査を受けるものに対してはあらかじめ目標物を特定せず、試験官の指示によって停止させる。

2 路面上には目標物などの標示は設けないものとする。

(指示したギア及び速度になっていない場合は、1回に限りやり直しをさせること。)

2 車輪をロックさせたまま停止しないこと。

3 横振れして停止しないこと。

4 制動区間を超過しないこと。

別添第3

審査判定表(例示)

課題

観察事項

判定

周回カーブ及び幹線コースの走行

指示速度による走行

不到達

×

周回カーブの走行

ブレーキ不安定、ハンドル不安定

①②③④    ①②③④

×

交差点の右左折

安全不確認     合図不履行

(右)(右)(左)(左)  (右)(右)(左)(左)

×

変更不履行     徐行不履行

(右)(右)(左)(左)  (右)(右)(左)(左)

×

指定場所における一時停止

不停止(出過ぎを含む)  不確認

①②          ①②

×

障害物間の通過

四輪

停止(エンストを含む。)

障害物接触、やり直し

×

二輪

停止(エンストを含む。)足つき

障害物接触、制限線接触、やり直し

×

直線路における転回

四輪

後方不確認、規定外切返し

①②③  制限線接触

×

二輪

停止(エンストを含む。)

後方不確認、踏替え、制限線接触

×

急停止

ロック停止、横振れ、区間超過、やり直し

×

その他

右側通行、脱輪、転倒、試験官の補助

総合判定

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緊急自動車の運転資格の審査の実施要領について

昭和54年3月22日 例規免試第13号

(平成29年3月12日施行)

体系情報
第6編 通/第4章 運転免許/第2節 免許試験
沿革情報
昭和54年3月22日 例規免試第13号
平成11年11月 例規免試第835号
平成17年4月 例規警第11号
平成19年6月 例規交企第195号
平成21年4月 例規警第510号
平成29年3月10日 例規免第229号